機種紹介au編。次は今回のキーワードの一つになる『薄い』機種です。
先回紹介した機種でも、今までのauなら『十分薄かった』わけですが、昨今の極薄ブームに乗り遅れていた感もありました。その点で十分な反省があったのか、今回はドコモやソフトバンクモバイルの薄型モデルに匹敵するようなモデルがちらほら現れてきました。
では、その薄型モデルの紹介です。
④W55T
今までのauのモデルの中では一番薄い最薄9.9mmの超薄型モデル。形はやや長方形ぎみで、丁度クレジットカードのような格好をしている。
超薄型モデルなので、ダイヤルキーやボタンはシートキーを採用している。
なお、これだけ薄型でもグローバルエキスパートやPCドキュメントビューアー・EZニュースフラッシュ・EZナビウォークなど基本的な機能に対応。
また、限定モデルも登場(限定3000台でウェブ販売のみ)。
個人的感想
まるで本当にクレジットカードを持ったような感じにさせてくれる薄さで、ネーミングセンスも抜群(色名がゴールドカード・プラチナカード・ブラックカードというふうになっている)。
それでいて非常に無駄のない作りになっていて感心できるのだが、唯一、スペース上の関係だろうが、外部メモリが電池パックを外さないと出し入れできないふうになっているのは残念なところ。また基本的な機能がメインになってるため、ワンセグやおサイフケータイを欲しい人にとっては的外れの機種になるので、素直に上位機種に的を絞ったほうがいいのかもしれない。
⑤Woooケータイ W53H
日立としては4代目となるワンセグ搭載モデル。そして初めて自社液晶テレビブランドのWooo(ウー)の名を冠したモデルにもなる。
その名に負けず、日立初の有機ELワイドQVGA液晶搭載。その液晶には輝度・彩度などきめ細やかな画面調整の機能も搭載されている。
薄さも今までの日立ワンセグ付の機種で一番薄い最薄14.2mm。おサイフケータイ等の高機能も併用して付いている。
個人的感想
デザイン的にもかなりおしゃれになっていて、これもWoooで採用されているカッティング・エッジ・デザインを採用している。また色合いも家電の基本色である白と黒のほかにW43Hで好評だったマジョーラ社製のパープルも採用。ハイソな女性にもアピールしている。
またホイップアンテナがなくなり内蔵になったため、非常にすっきりしている(イヤホンがアンテナ代わりになるように設計が変更されている)。
さらに回転2軸方式になっているのだが、その液晶部分を回転させると、自動でワンセグが起動するようになっており、非常に(特にテレビに関することは)使いやすくなっている機種になった。
しかしながら、この機種も電池パックを取り外さないと外部メモリの出し入れができないようになっている。薄型モデルでも電池パックの取り外しなしで脱着可能なものもあるだけに誠に残念。
⑥W53K
去年の人気モデルで、マークⅡモデルやカメラなしモデルの登場するほどだったW44Kをベースに、ワンセグの視聴のできる回転2軸モデルに変更。しかし形そのものはほとんど変えず、前機種よりも厚さはわずかに抑えられている(0.1mmの厚くなったのみ)。
メインディスプレイ部分を表にすると自動的にテレビ起動するように設定されており、以前の機種でも好評だったワンタッチダイヤル・でか文字にも対応している。
個人的感想
まず以前の機種の好評だった部分を引き継いでいるのは非常に好感が持てる。特に前機種で好評だったハーフミラーコートで有機ELのモノクロ液晶のサブディスプレイが回転2軸でも搭載されたのは大きいし、メイン・サブ液晶で強化ガラスが採用されているのも安心感が持てて、特に初代モデル(W44K)を購入していた人には大きく機種変更に作用する要素になるかもしれない。
しかし、今回薄型になった機種に総じていえることだが、電池パックの脱着なしで外部メモリが出し入れできないのはつらいところ。特に以前の機種は電池パックの脱着なしで外部メモリの入れ替えが可能だっただけに残念でならない。
⑦INFOBAR 2(W55SA)
新機種発表会より少し前に既に発表されていた深澤直人さん製作のau design projectモデル第7弾。またINFOBARの続編的な位置付け、そしてau design projectの集大成モデルになる。
開発は鳥取三洋で、正式名称はW55SA。
フレームレスなキースタイルで、前作と同様ストレートモデル。コンセプトは『口の中で溶けかけた飴』で、そのイメージはやや丸みを帯びた形となって現れている。
ディスプレイは2.6インチ有機ELワイドQVGA液晶となっており、ワンセグ・外部メモリに対応している。またワンセグはアンテナ内蔵になっているので、外部アンテナがなくても視聴が可能になっている(以前のMEDIA SKINのようにイヤホンが必須ではなくなっている)。
個人的感想
3年前、その斬新なデザインと色使いでケータイのデザインに革命をもたらしたINFOBARが再び登場。これまた以前出されたコンセプトモデルをほぼそのまま踏襲し、完成度の高さをうかがわせている。
3年間の間(INFOBAR発売時でも指摘はされていたが)に起こった技術革新も先述のおしゃれなデザインの中に上手く収められている。特に外部メモリとワンセグという要望の大きかったと思われるものを取り込めたのは大きい。
さらに言うと、技術上出さなければならなかったアンテナ端子をワンセグアンテナ同様内蔵できたり、外部メモリを電池パック脱着なしで取り出せるなど『限りなくムダなモノ(動き)』を取り除き、単なるデザインケータイとは一線を画している。
今回もまた大ヒットしそうな予感がする。
次回は1Xモデル2機種の紹介です。