それでは、auの新機種の紹介をしていきますが、今回は新ユーザーインターフェイスを搭載した3機種の紹介(今回はそのため一部機種順があべこべになってるのもあります)。
①W56T
ワンセグ・Bluetooth・大容量内部メモリだけでなく、高速通信(EV-DO Rev.A)や有機EL液晶を搭載した最強のモデル。
新ユーザーインターフェイスに対応している。
通常の折りたたみとは違い、360度液晶側を回転させることができる。
有機ELに液晶が変わり、薄さも17.8mmにまでスリム化。ソニーが提案している音楽連携機能も付いている。
なお、文字入力が東芝オリジナルのモバイルRupoからATOK for au+APOTに変更。
個人的感想
かつて同じ東芝がボーダフォン(現ソフトバンクモバイル)で発売していたテレビケータイV603Tを薄くさせたようなふうに仕上がっている。しかしながら、当時の分厚く不恰好なデザインではなく、17.8mmとスリムでしかもコンパクトな印象に仕上がっている。
360度回転でき、以前の機種のようにテレビが自動で立ち上がるようになっているとのこと(それ+αも可能性としてはあるらしい)。
高速通信に対応となったので、久しぶりのテレビ電話対応モデルになる反面、文字変換ツールが今まで東芝のオリジナルだったモバイルRupoでなくなり、少々戸惑うユーザーが出てくるのかもしれない。
②W54S
折りたたみ型で、ソニーエリクソン初の高速通信対応モデル(同時にテレビ電話初対応モデルにもなる)。
またBluetoothにもauでは(国内モデルでも)初対応になり、外部メモリもソニーオリジナルのメモリースティックDuoシリーズが使えず、microSDのみとなり、これもauでは初の事象となるという初物尽くしのモデル。
またソニーエリクソンということもあり、関連事業の手がける音楽連携機能も搭載されている。新ユーザーインターフェイスにも対応。
なお、今機種にはW53Sで取り入れられていた+JOGは搭載されていない。
個人的感想
先程取り上げたW56Tと姿形が全く同じでスペックの面でもほぼ一緒。
ここでKDDIが提唱している新ユーザーインターフェイスの一端が覗けただけでなく、東芝とソニーエリクソンが何かしらの連携を模索しているようにも感じ取れる。
色以外で見分けられる唯一の方法は、ギミックの違い(W56Tが3260度回転なのに対し、この機種は通常の折りたたみモデル)くらいなものか。
いいふうに言えば、標準化され万人に使いやすくなったといえるが、悪く言えば、以前は投入されていた+JOG(W53S)やmicroSD/メモリースティックDuoとのハイブリッド対応(W52S)がなくなるなどソニーらしさが極端に薄まっている。最後の砦となるPOBoxも現状発表されていないので、動向が気になるところ。
③W54SA
3インチワイドVGA液晶の画面が搭載されている和のテイストあふれるスライドモデル。新ユーザーインターフェイスに対応している。
スライドモデルとしては初めて高速通信に対応。また三洋初のBluetooth対応モデルにもなる。
W42SAで採用されていた指で文字入力をしたりタッチパッド代わりになぞることができるスムーズタッチが搭載されている。
個人的感想
18.9mmと新ユーザーインターフェイス対応モデルの中では厚くなってしまったが、それでもauのスライドモデルの中では最も薄い部類に入るのではないだろうか?
和の漆塗りの器をイメージさせる形の機種はとても映え、特に黒色の機種ではいっそう際立っているように感じる。
ボタンを押さなくても指認識で基本的な操作ができるので、キーやボタンをカチカチ押す煩わしさから解消され、かつ直感的になっているので、中には非常に使いやすいと思えるユーザーもいるかもしれない。
なお、この機種が事実上三洋電機での最後の機種になるのではないかとささやかれている(後述紹介となるだろうINFOBAR2(W55SA)は今回売却対象にならなかった鳥取三洋製作のモデル)だけに、今までの出た機能を凝縮させた集大成的なものになってるのかもしれない。
次回は残る「WIN機種の紹介です。