秋の新アニメ、3本目は今年最大の問題作・・・いや問題作というより、製作過程でいろいろなことが起こって振り回されちゃった作品といったほうがいいんでしょうか。
要はあおりを食らって、ただでさえ少ないネット局がさらに減っちゃった番組「こどものじかん」です。
この番組がたどったことの経緯を紹介すると・・・。
1:京都で起こった専門学校生が父親を刃渡り11cmの斧で首を切断して殺害
2:よく似た残酷描写が出てきていた「School Days」最終(第12)話が地上波全てで放送中止
3:1がきっかけで地上波で放送されている深夜アニメの放送の規制(締め付け)がさらに厳しくなる(これにより、「ひぐらしのなく頃に 解」の第12話のテレ玉(テレビ埼玉)・東海テレビの放送が中止。以降打ち切りに)
4:札幌で小学校教頭が児童買春行為をして逮捕
5:小学校が舞台で、逆とはいえ、小学生が先生に見せる性的描写が社会通念上まずかったからか、放送開始直前にテレ玉(テレビ埼玉)の放送中止。以降三重テレビが追随する
6:年齢制限付(R-15相当)での放送許可を出していたAT-Xとあくまで全年齢視聴にこだわった制作委員会と折り合いがつかず、AT-Xでの放送を断念
とまぁ、放送開始前から波乱含みの放送になったわけです。
とりあえず、今日(10/19)現在で地上波2局とネットでのストリーミング放送になりました。
この話をしだすと長くなりますので、かいつまんで言いますと・・・。
制作側・マスコミ・視聴者の三者三すくみで悪いとしか言いようがありません。
作品の内容を表面(うわべ)だけで捕らえて、あまつさえ事実誤認の報道を平気で流すマスコミ(有名なのはABCテレビ(朝日放送)の「ムーブ!」内での報道)。
他局の放送中止になるならない、もしくはなってから過剰な反応を示す視聴者(絵コンテまでOK出しておきながら突然の中止に至ったことへの怒りはわかるけど、過剰な抗議を局に送るのは・・・)。
そして、内容的に問題があると周囲が言っているのに、あくまで我を通そうとした大人気ない制作委員会(後出しジャンケン的にアウトと言われて怒れるのもごもっともだが・・・)。
この問題が悪い方向に作用しなければいいのですが、もしそうなった場合、この問題がきっかけでそうなったんじゃないかと疑われてもおかしくないなと思います。
三者、私も含めてですが、今置かれている社会状況と現状を多角的に捕らえ、どのようにすればベストな方向にソフトランディング(軟着陸)できるかを考えるべきだと思います。
少し前置きが長くなってしまったので、一旦ここで終了。
感想等は後編に回します。