2007年10月12日

「ええじゃないかええじゃないか」じゃにゃーだろうが!

いきなり方言丸出しで申し訳ない。
この冒頭の言葉「ええじゃないかええじゃないか」は、地元、特に東海3県下の方々ならわかるかもしれないが、ローカルCMで流れる歌の一説である。それほどまであの伊勢名物は有名だった。
そう、赤福こと赤福餅である。


で、冒頭の言葉を少し詳しく。

先程も書いたように、この言葉は赤福のCMで流れるものである。

♪ええじゃないか ええじゃないか ええじゃないか 伊勢の名物 赤福餅がええじゃないか

という歌詞がある。おそらく東海3県下のほとんどの人が口ずさめるはずである。
せかつてはギャグのネタにされていたくらいだから。


その赤福、34年にわたって賞味期限を偽造していたという。
やり方としては、一度製造をして売れ残ったものを-35℃の冷凍庫で冷凍。最大2週間の放置の後、必要数に応じて摂氏80度でスチーム解凍・再包装して販売していたという。
ここ数年(2004年から)では総生産量のおよそ2割(18%)社内では『巻き直し』という、いわゆるリパック販売をしていたそうだ。

この方法、どうやら三重県には申告していたそうで三重県側は食品衛生上問題ないと言っていたそうだ。恐らく冷凍保存しているからという前提からなんだろうが、赤福というのは保存料は一切使われておらず、数日しか保存の利かない極めて生鮮的なお菓子だという事実は知っていたのだろうか?

それだけではない。
赤福の原材料は、多い順に、砂糖・小豆・もち米と表記しなければいけないものを、小豆・もち米・砂糖といかにも砂糖控え目のように偽装していたということも発覚している。


正直言って、ぐうの音も出ない
ひょっとしたら、過去にお土産にもらったものの中に該当するものが混ざっていたのかもしれないと思うと、健康被害がなかったとはいえ恐ろしいことだ。
全国的に人気のあるお土産物。その全国的に有名な赤福のイメージは相当傷ついたに違いないし、当分の間、買いたいと思っても、怖くて買う雰囲気ではないと思う。

300年の伝統がモノを言えなくしている可能性もある。いわゆるムラ会社(家族運営)的な雰囲気をかもし出し、異論は排除ということはなかったかを踏まえ、徹底的に風通しをよくしてもらいたい
また、どんな形でもいいので、どういうふうな環境下で作られ、また食品衛生に対してどう考えているかを明確に示すべきだと思う。
そして、売り方にも問題はなかったのかも追求してもらいたい。保存技術は進化しているのだから、例えば真空パックのような形での販売ができないのかとかの検討をしてもらいたい(冷凍した後なら真空にして保存は可能なはず)。モノは違うが、ういろうは実際にやっている。


この赤福、実は手作りで作られている。そういう点ではかなり評価できるものだっただけに、今回の一連の偽装は残念でならない
「赤福よ、お前もか」というインタビューの回答にも納得がいく。
だからこそ、出せる膿(うみ)は出し切って欲しい。元気のない地方でも頑張ればここまでできるんだよという意味でもだ。




Posted by alexey_calvanov at 23:03│Comments(8)TrackBack(0) 真面目なモノ | 飲み食い系

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この記事へのコメント
やすやすさん>いわゆる「巻き直し」だけではなく、餅と餡(あん)をはがして関連会社に販売していたのがわかって、食品衛生法違反→無期限操業禁止になったわけです。

今日ラジオで言ってましたが、早い話が社長もよくわかってない(ふりをしていた)ようで、雪印やミートホープの時と同じだと言ってましたね。
危機管理意識がないのか、社内の状況を把握していないのかわかりませんが、それではあまりに経営者としてお粗末だなと思います。

今までのやり方を徹底的に直すしか方法はないのかもしれませんね・・・。地元の産業、しいて言えば元気のない地方の中で、頑張っていた象徴の一つだっただけに憤りを通り越して、哀れでしかありません。
もし何も改善策がなければ、なくなってもいいですよ・・・。
Posted by アレックス at 2007年10月20日 01:10
前のの続きとなるかもだが、赤福が食品衛生法に違反したとして、無期限営業禁止処分を下される模様。
このことにより、赤福は作ることが禁止され、処分が長引くと、その場合自己破産、従業員全員解雇もある。
伊勢の名物、赤福が永遠に葬り去られる危険性が高まってきたと、私自身思う。
もし『伊勢の名物』として赤福が永遠に葬り去られたとしても、赤福餅は冷凍食品として売り出すべきだと思う。
Posted by やすやす at 2007年10月19日 07:43
カズトラマンさん>赤福に関しては、既に朔日(ついたち)餅でも冷凍保存していた話が出てきていますね。

こうも立て続けに出てきていると、日常の食品も本当に大丈夫なのかといつも疑念を持って買わないといけないので、本当に疲れてしまうのではないかと思います。

なんとかならないものなんでしょうか?
Posted by アレックス at 2007年10月14日 01:47
やすやすさん>さすがに加ト吉は経営が苦しいようなのでないと思いますけどねぇ。

一切冷凍はやらないとは言ってますが、今後のことも考えれば、いかに赤福のコンセプトに沿った新しい作り方を探らなければいけないと思いますね。
今までどおりではかなり苦しいと思います。
Posted by アレックス at 2007年10月14日 01:43
元赤福の朝熊工場に働いてましたさん>恐らくそれは餅を軟らかくするものなんでしょうね。名前から察するに。

保存料ではないのでしょうが、添加物を使わないという点では反している可能性は出てきますね。
こういうのはマスコミや関係機関に訴えたほうがいいのかもしれないですね。私はそう思います。
Posted by アレックス at 2007年10月14日 01:38
これも氷山の一角でしょうね。もはや不正をしていない会社の方が少なかったりして…(汗)
Posted by カズトラマン at 2007年10月13日 09:40
もうこうなったら、赤福を冷凍食品として売り出すべきだ。提携先がニチレイになるか加ト吉になるかわからんけれども。
それから、海外に輸出もすべき。和菓子が世界中の人に喜ばれるのもそう遠くはないと思う。
でも、生産が追いつかないことが予想される。(妄想/
Posted by やすやす at 2007年10月13日 07:18
餅は添加物使ってましたよ、ソフターて言うものです。製餅の部署問い詰めたら、絶対出てきます。
Posted by 元赤福の朝熊工場に働いてました at 2007年10月13日 06:36

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