まぁ、スクイズが「Nice Boat」や「ミッドナイトプレゼント」に差し替えられてることをニヤニヤ笑っていられる時はまだマシだったんですが、東海テレビ・KBS京都で「ひぐらしのなく頃に 解」の放送が中止になってしまい、今後の放映も未定というふうな事態になってくると、ホントに笑えなくなってきましたよ・・・(泣)。
スクイズの場合は、放送直前に起こった京都の男性巡査部長殺害事件の犯人(16歳女性)の凶器の手斧とスクイズで出てきた斧状の凶器が主人公の殺害方法が(何の因果か)密接にリンクしていたから(血の色を黒にしてスプラッタ性を抑えたけどNGで終わったということもあるしい)、地上波の全放送局が無期延期(中止の線が濃厚という説もあり)というふうになったそうです。
そして、急に中止になったひぐらしのほうに関しては、今日の地元の新聞に取り上げられていたので、どういう経緯で中止に至ったのかがわかりましたから、ここで報告を兼ねて書いていこうかと。
記事によると(以下に取り上げていくのは東海テレビの場合ですが)、第12話内のシーンで少女がなたで人を切りつけるところがあり、京都の事件の首を切りつけて殺害するシーンと酷似。そのため、「衝撃的な事件の直後で、民放連の放送基準などに基づき、視聴者に不快を与える可能性を考えて(放送中止を)判断した」(東海テレビ談)とのこと。
なお、東海テレビが次回以降放送するかについては検討中とのこと(今のところ公式サイトのオンエア情報では、次回の放送時間の変更は掲載されている)。
ただスクイズの場合と違い、ひぐらしの場合は対応が分かれ、前述の東海テレビとKBS京都は中止。サンテレビ・テレ玉・チバテレビ・テレビ神奈川では放送(今後変更の可能性あり)となりました。
今回の件に関して、少し前にとあるサイトで書いたんですけど、過敏に反応しすぎているなと思う反面、社会的影響を考えるに中止もやむなしというのも納得できるわけです。
こういう時期でも、フィクションであるということが明確になっていれば、放送してもいいと思うわけですし、たいていは分別のある人間が見ていますからそういうことが悪である、社会的な正義に反するということはわかっているはず(いわゆる性善説的判断)です。
ましてや普通の子供が見ているはずのない時間帯やペアレンタルコントロール(CS放送の場合)もされているので、万一見てマネをすることもないというふうな肯定的な考え。
いや不特定多数が見ているからこそ、模倣犯が現れかねない。今回の事件のショッキングな殺害方法を思わせるようなシーンを流すことは(記事中にあった)視聴者に不快感を与えることにもなりかねないですし、仮にブラックアウト状態で流したとしても、完全放映を求める視聴者からの抗議が来かねず、社内で混乱が起こるのなら流さないほうがいいという否定的な考え方もあるわけです。
いずれにせよ、待たされても完全版なりディレクターズカットなりでDVDに収録されるのならば、辛いですけれどもそれが出るまで待ちましょう。
一番まずいのは変に騒ぎ立ててお蔵入りに持ち込んでしまうことなのではないのでしょうか。
まぁ、東海テレビが中止を選んだのは、視聴率争いで全日トップに立っているので、下手なイメージダウンは避けたいといううがった見方もできるのですが・・・。
これを機にイメージダウンな番組の切り捨てができると打算的な考えもあるかもしれないですし・・・。
ましてや今回は兄弟局(FNNネット)の関西テレビではなく関係のないKBS京都が受け持っているわけですから、力関係でどうとでも言えると踏んでるのかもしれません(何せFNNキー局はあのお台場放送局ですから)。