イタリアで行われている陸上グランプリ(リエティグランプリ)で、世界陸上3位に終わったジャマイカのアサファ・パウエル選手が100m予選で9秒74の世界新記録を樹立した。
決勝でも9秒78で優勝。世界陸上で優勝したアメリカのタイソン・ゲイ選手に一矢報いた形になった。
この記事、単純に見たら、何でイタリアでは出て大阪では出なかったんだという人がいるかもしれないですが、まず風の吹き方が全く違う。
大阪の世界陸上の時(100m予選・決勝)は終始1m弱。特に決勝では向かい風の中走っていたので、コンディションとしては最悪だったと思う。
逆にイタリアの大会の時は、世界新の出た予選で追い風1.7m。決勝でもほぼ無風の状態。
大阪の決勝記録が9秒84だったと思うので、今回の記録は風の影響が全く持って大きい。
世界陸上の日程は基本的にいじくれないのではないかと思うが、もし仮に最終日近くの環境下(昼間は猛暑だったものの、夜は終始風が吹いていたところが100m予選の時と違う)であれば、イタリアの大会と同じいい風の下で走れたのではないかと思う。
繰り返しになるかもしれないが、人間の能力で世界新を塗り替えるのはもう限界なのかもしれない。逆に人間が作り出した環境(グラウンド、スパイクやユニフォームなどといった用具)と風などの自然環境下で大きく影響されるのかもしれない。