2007年06月12日

ゲームの1シーンに『屈辱的』な場面が挿し込まれる

英国国教会が6/10、PS3ソフト「レジスタンス-人類没落の日-」の中に、背景または内部風景としてマンチェスター大聖堂が無断で使われていたということで、ソニー・コンピュータ・エンタテインメント・ヨーロッパ(以下SCEE)に対し謝罪と販売差し止めを求めたそうです。


この作品は日本ではローンチ(本体発売日と同じ日)で発売されたFPS(ファースト・パーソン・シューティング:一人称シューティング)で、もう一つのイギリスを舞台に人類滅亡をもくろむ異星生物との戦いを描いたもの
日本をはじめ欧米諸国でも発売され、既に全世界で100万本以上が販売されたということです。


英国国教会の主張としては、

・マンチェスターの実情(銃社会の問題を抱えていること)を加味していない
・歴史ある大聖堂を本物そっくりに再現し、そこで銃撃戦をすることが信じられないし無責任
・暴力ゲームの舞台に選ぶこと自体、非常に不適切かつ屈辱的

とのこと。

英国国教会側は、事の次第によっては法的手段に訴えるとのことなので、穏やかな状況ではありません。


それに対し、SCEE側はこの懸念に対し認識はしていたが、ゲーム製作に当たっての必要な許可はすべてもらっているはずだとのことです。


しかしながら、この一連の騒動を聞いて思うに、マンチェスター大聖堂で銃犠牲者の祭典が行われていることを調べればわかったことでしょうに、ましてや開発のインソムニアックゲームスは確かアメリカの会社なので、こういう倫理的な面に関しては日本以上にナーバスなはず。
それでこの話が出てくるというのは正直信じられないと思います。リサーチが甘かったのではないのでしょうか?
発売中止はもう既に出回った数から見て難しいとは思うものの、続編の話がある以上、作品がフィクションであることを強く訴え、かつ次回作では実在のシーンを使うことで起こりうる問題を十分にリサーチしておくべきではないかと思っております。



Posted by alexey_calvanov at 23:52│Comments(0)TrackBack(0) ゲーム系 

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