夏の新機種、中編は三洋・東芝・シャープの機種紹介です。
⑥W53SA
三洋としては初の、そして今までauではカシオの独壇場だった防水機能が、カシオ以外で初めて搭載されることとなる。
IPX7相当の防水機能を搭載し、かつワンセグも搭載。さらにそれらの機能を薄さ20mmの中に収めたスリムケータイでもある。
個人的感想
マトラッセ(キルティングで見られる加工法で格子(マトリクス)状の縫い込み模様)風のデザイン、色使い、そして三洋モデルおなじみのwith Disney!機能から見て、かなり女性向けを意識したモデルである。
非常におしゃれではあるが、防水以外の機能がこれといって突出したものがなく、しかもカメラ面ではカシオの同じような機種にあたるW52CAにも劣ってしまう。また、W52CAが回転2軸なのに対し、この機種は折りたたみなので、見るのにも苦労しそう。
⑦W52SA
回転2軸でありながら、薄さを18.7mmにまで抑えたワンセグ搭載のケータイ。2.8インチのワイドQVGA液晶搭載。きれいなワイド画面でテレビ・ミュージッククリップの視聴が可能。
個人的感想
表面に多層蒸着塗装を施しているので、艶やかで見た目とてもきれい。さらに薄型でスリム。また三洋お得意の機能の一つ、英和辞書やICレコーダーを搭載。ICレコーダーはステレオ録音で24時間録音できるようになった。
カメラもほぼ平均的な画素数になっており、A5303SA以来の薄型多機能端末になりそう。
⑧W54T
前回と同じく、ほぼ全部いりのスライドモデルがこの機種になる。グループ内で発売しているノートPCQosmio(コスミオ)や液晶テレビREGZA(レグザ)の技術を応用した3インチワイドVGA液晶にワンセグ、1G内蔵メモリや手ブレ防止機能付の324万画素のオートフォーカスカメラと、前モデルW52Tの機能を収めながらも、薄さを18.5mmにまでシェイプアップした。
個人的感想
まだ同社がソフトバンクで出している911Tには劣るものの、それでもスライドの中ではかなり薄いほうになる。
形もシャープで男性的なデザインになっているが、ポップな女性的デザインだったW52Tも捨てがたかったと思う。今回のデザインが、見た目どうしてもドコモの三菱モデルに見えてしまうからだ。
⑨W53T
楔形のデザインをした回転2軸式のモデル。最薄部18mmでありながらワンセグと高精細液晶(W54Tと同じ質のもの)が搭載されている。
個人的感想
普及モデル的位置付けなのだろうが、この機種も三洋のモデル(W52SA)にコンセプトが似ている。
個人的にはこの機種も薄型多機能でヒットしそうなのだが、いかんせんカメラ機能が三洋より劣る(わずかな差だが)のが残念でならない。
⑩W52SH
前回はAQUOSケータイとして出してきたが、今回は通常の回転2軸として登場。
注目すべきは17.9mmでありながら、ワンセグを搭載。それ以外にも欲しい希望の中に上がっていたFeliCa機能も搭載。またのぞき見防止(ペールビュー)機能やテレビ閲覧中等、他のことをしながら別の機能に切り替えられるタスクバー機能も今回再度搭載。
個人的感想
実は今回の中で一番の薄型モデルなのだが、やはりシャープユーザーはAQUOS(サイクロイド型)のケータイを求めていたのではと思うと、今回は外したような気がしてならない。しかしながら、一番の薄さ、そして液晶は名は冠していなくても、AQUOSの液晶を利用しているので非常に高精細であるのは忘れないでほしいところだ。
次回はau機種紹介後編。パナソニック・京セラ・1Xの3機種の紹介です。