夏の新機種、次はauです。
春モデルに続いてたくさんの機種を発表してきましたが、特に目立つのがこの3つ。
①コラボレートモデル
②ワンセグ
③おしゃれなデザイン重視
でしょうか。
①に関しては、デジタル家電とのコラボやauショッピングモール限定の周辺機器(アクセサリー)でのコラボが中心になっている。
②に関しては、今回のモデルの約半分(15機種中7機種)を占めており、auサイド自身も放送と通信の融合を図ろうとしている節がある。
③に関しては、特に薄さにこだわったり、全体的に角ばりの少ない丸みを帯びたフォルムにさらに磨きをかけたりしている。
残念なのはテレビ電話機能が搭載できるEV-DO Rev.A対応機が出なかったこと。どうもテレビ電話の部門では苦戦を強いられているように見えます。
では、機種の紹介をしていきます。今回、基本は会社順で紹介していきます。前編はカシオ・日立・ソニー、中編は三洋・東芝・シャープ、後編はパナソニック・京セラ・1Xの3機種を紹介して参ります。
①EXLIMケータイ W53CA
カシオの人気デジタルカメラのブランドEXLIM(エクシリム)の名を冠したケータイ。有効画素数515万画素のCMOSカメラを搭載。さらに36ミリカメラ換算にすると28ミリ相当の広角レンズも搭載している。
オートフォーカスも9ポイントオートフォーカスで中央でなくてもより最適にピントが合わせられるようになり、暗い所では感度を上げて高速シャッターを切る手ブレ軽減、また同時に複数枚撮影しても手ブレが起きにくくなるよう補正する6軸手ブレ補正の2つを併せて搭載。
この他、見た目の色に近い状態に色合いを表現する記憶補正を搭載している。
それでいながら、厚さ18.9mm(最厚部23mm)のスリムボディにまとめ上げ、さらに液晶は2.8インチのワイドVGAを搭載し、辞書機能やPCサイト・PCドキュメント・EZナビウォーク・オープンアプリプレイヤーなどといったおなじみの機能も搭載されている。
なお、デザインはW41CAやW51CAに近いものになっている。
個人的感想
auでは初、ケータイで見ても2番目となる高画素カメラ付ケータイが登場。ソフトバンクで出た910SHにも勝るとも劣らない、いやそれ以上のスペックを出して登場させている。
とにかくカメラ好きの意見を余すところなく取り入れており、「ケータイのカメラなんて・・・」と言っていた人達を唸らせるようなきれいさを出せるようだ。
それ以外の機能にも、ワンセグがない以外は手抜かりはなく、仮に数万円以上の高額機種になったとしても、十分元の取れる、もしくはお買い得なモデルになるのかもしれない。
②W52CA
カシオお得意の防水モデルで、WINになってからは第2弾。ただ今回は耐衝撃性能が含まれていないため、G'z Oneのロゴは入っていない。
常温の水道水に水深1メートル以上30分浸しても浸水せず起動しているIPX7相当の防水機能を発揮。
主な機能としてはワンセグ搭載と高画質化機能、PCサイトビューアー等のWIN端末の共通機能、そしてカシオモデルで人気のアデリーペンギンのケータイアレンジ以外に魚のボニットが新たに加わる。
個人的感想
最大のメリットはワンセグに防水機能が加わったので、料理番組を台所で見ながら作ることもできるし、見たい番組をお風呂場でゆっくり見ることもできるようになった。
残念なのはG'z Oneではないということ。そしてやや厚みが出てしまっているということだが、これまでにないフラットな作りになっており、おしゃれさでフォローしているようにも見える。
③W52H
日立の薄型液晶テレビWoooの技術を取り入れたワンセグケータイ。それ以外にも日立モデルでは初となるデジタルラジオも併せて搭載。放送と通信の融合を重点的に推し進める。
また長時間使用にも耐えられるようバッテリーが1100mAhにまで大幅増強。ワンセグ連続使用の場合なら最大7時間まで使用可能になった。
個人的感想
ワンセグの長時間使用ができるのは非常に大きい。出張や長時間の旅行でなかなか充電できない時に電池がもつようになるのは非常にありがたいからだ。
またただ液晶がきれいなだけでなく、高画質化機能が搭載されているので、いつどんな状態でもベストな画質が出せるようになっているのはいい。
残念なのはそれ以外の部分は平凡であるという点。ただ、ワンセグのきれいさと電池のタフネスさを求めていたのなら、非常にオススメ。
④ウォークマンケータイ W52S
去年6月に出たウォークマンケータイ W42Sの後継モデル。
以前よりも内蔵メモリが大容量となり、最大2Gになった。
また操作性も改善され、ミュージックシャトルを右側面に持っていき、ミュージックキーとして改良。同じ手で持ち替えることなく音楽再生が楽しめる。
ヤマハの音質補正技術を利用するばかりでなく、ソニー独自のステレオイヤホンとクリアステレオ機能で音の魅力を最大限に引き出している。
なお、外部メモリはメモリースティックマイクロとmicroSDがコンパチで利用できる。
個人的感想
最近iPodに押され気味だった音楽プレイヤー機能に本腰を入れ、かつブラッシュアップしてきているなと感じる。特に音と使いやすさにかなりこだわりを持っているようで、操作性は実際かなり向上したといえるかもしれない。
また前機種に比べれば大きくてもっさりとしたデザインでなく、コンパクトでスリムになった感じのデザインに仕上がっている。
あとは外部メモリのコンパチがやっと実現。今までソニーに変えたくない理由のひとつに外部メモリがあっただけに、スムーズな移行が望めそう。
⑤W53S
ソニーお得意の着せ替えパネル対応モデル。しかし今回の最大のウリは、ドコモのSO506iC以来、実に約2年ぶりとなるジョグダイヤル(+JOG)の復活だろう。今回は決定キーにジョグを盛り込んでいるようだ(十字キーは残してある)。
デザインはソフトバンクで出ているサムスン電子の超薄型モデルに似ている(薄さは19.9mm)。
なお、こちらのモデルの外部メモリはメモリースティックPro/ProDuoのみ。
個人的感想
やはりポイントはジョグだろう。推測ではあるが、センターにジョグダイヤルが搭載されているものと思われる。かつて誤動作・故障の温床になっていただけにどこまで解消されているのかが気にかかるところでもある。
残念なのは外部メモリがW52Sでは実現したコンパチではなく、メモリースティック系のみであるということ。せっかくのジョグを大きく売り込みたいのであれば、必須事項だったはず・・・。
次回は三洋・東芝・シャープの新機種紹介です。