後編は各機種の紹介です。
①D904i
三菱シリーズの最近の伝統になるスライドモデルを今回も採用。スライドの開け閉めはワンプッシュオープンではなくアシストスライドという新機構を採用。ワンプッシュと変わらずに快適なオープンができるようになった。薄さはこれまでのシリーズかつ904シリーズ最薄の16.8mm。
振ったり傾けたりすることで操作・表示できるモーションコントロール機能を搭載。直感ゲームアプリと共にわかりやすく手軽に操作できるようにもなっている。FMラジオおよびトランスミッター機能も今回も搭載。
個人的感想
スライドモデルに関してはドコモの中で一番こなれている会社だと改めて実感。薄型ボディの中に今回のキモとなる新機能を全部搭載させ、かつ今までの定番機能やアレンジ・アドバンス機能を余すことなく搭載させたことに敬意を表したい。
実はセキュリティーの面でもパワーアップが図られていて、ボイスロックと暗証番号ロックのダブルセキュリティになっており、そうやすやすと破れない仕様に進化させている。
今まで自社(三菱以外)・他社等でスライドに慣れている人はぜひ体感してほしい一品。
②F904i
サイクロイドのように折りたたみでありながら横回転ができるようになっている通称ヨコモーションモデル第3弾。
遂にというかようやくというか、今回初めてワンセグテレビが搭載され、ヨコモーション状態で視聴できるようになった。もちろんフルブラウザやメール・ワード等の文章・グラフィック閲覧の時にも利用可能。
なお、フルブラウザは縮小表示が可能となり、テレビでは字幕の拡大ができるアドバンスモードやテレビを見ながらメールの読み書きができる、ながらTV機能が搭載された。
個人的感想
セキュリティならFといわれるほど、近年はセキュリティ機能を強化していた富士通のケータイ。ところが今回は他の付随機能を充実させることを中心に行ってきた。
その中で、やはりテレビ対応は大きい。今までヨコモーションでありながら、その方式を十分発揮できなかったからだ。
フルブラウザが縮小表示できたり字幕の拡大ができる等、今までの機能のブラッシュアップや新機能の盛り込みができているのは評価できるが、今では主流になっているテレビ録画機能がないのが誠に残念。
③N904i
ミラノを拠点とするプロダクトデザイナーのステファノ・ジョバンノーニ氏とドコモ・NECによる3者のコラボレーションによるデザイン端末。
N903iで初登場したVGA液晶が今回3インチの大型液晶となってパワーアップ。今までの機能をプラスすることで、これまで以上にPCライクな作りになっている。さらにHSDPA対応になり高速通信が実現。フルブラウザ閲覧やうたホーダイ等のダウンロードがより快適になった。
個人的感想
実は音のこだわりも相当なもので、auがメインで付けているヤマハのサウンドチップをドコモでは始めて搭載している。高速通信で落とした着うたフルやダウンロードしたナップスターやCDの曲もステレオやコンポ、はたまたポータブルプレイヤーで聞くのと変わらない感覚で聞けるようになるのかもしれない。
ただ、この機能が付いていながら、テレビ機能が付いていないのが悔やまれる。
④P904i
フラット・アンシンメトリック、そしてパナソニックお得意のカスタムジャケットがメインの端末。
今回のカスタムジャケットは見た目までも変わるようになり、より独創性が増している。
P903iTVでも搭載された高品質化回路で高画質動画再生が可能なばかりでなく、904シリーズのウリになる直感ゲーム・うたホーダイ等にも対応。また多機能な音楽再生(SD-Audio・ナップスター(WMA)・うたホーダイ(着うたフル))が搭載。Bluetoothによるワイヤレス再生も可能になっている。
個人的感想
音楽プレイヤーとしてはN904iと後述のSH904i並ぶ最強モデルになりそう。カスタムジャケット等おしゃれさを追求しているので、N904iもそうだが、今回も女性を中心にヒットしそうでもある。
ただ、それ以外の機能が比較的平凡(セキュリティ機能は充実しているが)。
⑤SH904i
個性的な質感が施されたアルミボディのモデル。液晶も同社の液晶テレビAQUOSでも使われている3インチのモバイルASV液晶を搭載。
最大の特徴はTOUCH CRUISER(タッチクルーザー)機能。操作キーの上にそれがあるのだが、そこを指で触れることでパソコンのマウスのような感覚でカーソルを動かすことができる。
個人的感想
やはり直感操作ができるのは大きい。操作キーでもどかしい操作感覚がより正確にできるようになってスピーディーになると思われる。カメラ機能も名刺からアドレス帳を製作する機能が付いていたりとビジネスマンにありがたい機能が付いていたり、多様な音楽再生機能があったりと至れり尽くせり。
そうでありながらテレビ機能がやはり付いていないのは残念な限り。
次回はauの新機種紹介です。