2007年05月20日

立てこもり事件で、元妻が脱出できた意外な訳

先週の木曜日夕方から実に約30時間にわたって拳銃を持ってろう城し続けた長久手の立てこもり事件。金曜日の夜に、犯人が交渉を打ち切られたので、射殺されるのではと思って慌てて出てきた・・・というあっけない幕切れで無事解決したわけですが、1名の犠牲者と3名のけが人が出たという非常に重い課題の残った事件でもありました。


ところで、この立てこもり中に元妻がトイレの窓から逃げ出したという話があったかと思います。その時、犯人は名古屋のFM局に電話をしていた(報道当初は電話をしていたというナレーションのみ)とのことです。その脱出に関わったのが、名古屋の人気FM局ZIP-FM、しかも開局以来ずっと残ってミュージックナビゲーター(いわゆるDJ)をやっている人が関わっていたということで二度びっくりしたわけです。


既に報道等で上がっていますが、ZIP-FMというのはAMのようなトーク主体ではなく音楽主体のFM局。洋楽、特にダンスミュージック好きならよく知っていると思いますが、ここが出したコンピレーションCDが大ヒットして、ZIPエリア(実質東海3県)以外の地域でも一目を置かれたFM局でもあります。
しかしそこで開局以来唯一残っているミュージックナビゲーターのジェイムス・ヘイブンスさん(以下ジェイムス)は全く異色の人で、かなりAM的なノリでしゃべり、しかもかける曲も洋楽と邦楽(しかも古い曲が平気でかかることがある)が半々とかなりZIPの中では異色。
聞いてみるとわかりますが、ボケツッコミの激しい番組やってます。しかも朝から異常なテンションでやっていて、他の地域の人達が聞くとびっくりするかもしれません(ZIP-FMは有線で聞くことができますし、ジェイムスの番組もモバHOで聞くことができます)。
しかしながら、飾り気のないしゃべりで名古屋では絶大な支持を集めています(かくいう私も好きですが、仕事でなかなか聞けない)。犯人もそういうところが好きで聞いてたんでしょう。

その犯人が自分の気持ちを吐露したい場所がジェイムスだったのかもしれません。放送終了後、1時間弱犯人の話をずっと聞いていたジェイムスは実に立派だと思います。そして、そのことがきっかけになって元妻が脱出したのですから、ジェイムスは本当に陰の功労者だと思います。

そのことが報道で上がってから、全国・この地方のニュースで引っ張りだこになって時の人となりました。地元の横須賀のお母さんも出てきてびっくりしたんじゃないでしょうか?
ジェイムスは非常に困惑しながらも淡々とその時の状況を語っていました。今は話せないという雰囲気が漂っていましたが、非常に気さくな人が・・・と言っていることから考えると、ジェイムスはこの犯人のパーソナルな部分を相当深く知ったんじゃないかと思います。恐らく今後犯人の話題が出てくるたびにジェイムスにコメントが求められるのかもしれません。


でも、本当によくやったと思います。逆に犯人を刺激したんじゃないかという意見もありますが、犯人がジェイムスのファンだという限り、そして犯人自身の要求ということから見ても、そうなる事態は少ないと思います。むしろ犯人が考え直すきっかけになったとも思えてなりません。


最後に、ジェイムスお疲れ様。これからいろいろ言われるかもしれないですが、飾らないトーク、私は大好きです。いつまでもZIPの顔としてミュージックナビゲータを続けて下さい。


ジェイムス・ヘイブンスの履歴(Wikipediaより)
※PC飲み閲覧可能。ケータイの場合はF★ROUTEの辞書カテゴリーでジェイムス・ヘイブンスと入力して検索して下さい。



Posted by alexey_calvanov at 23:57│Comments(0)TrackBack(0) 真面目なモノ 

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