2007年05月16日

春の新アニメ2007 総括②

では、まずは上位5つの作品についての総括。


天元突破グレンガラン
もう何度も出て恐縮ですが、作品のデキが段違い
キャラの個性がひとつひとつきちんとしているし。特にカミナ。もう最高。ちゃきちゃきの江戸っ子を見るような向こう見ずのおバカ(誉め言葉)。

さらに第6話の回想録を兼ねた進行が、たまらなくおバカでありながら要旨はきちんと伝えてる
それでいてきちんとシリアスに話の展開を持っていけるのだから大したもの。

大々的に記者会見を開いて、前評判も高かっただけある。とにかくガイナックスの技術力に脱帽


ロミオ×ジュリエット
ハイビジョン製作になったからなのか、画像のクオリティが今までのGONZO作品の中でも高い部類になる
作品はシリアス路線ながらも、鬱屈とした重みはそうなく、ある意味原作どおりなところもあるものの、年相応な男の子と女の子の恋の悩みなんかも美味く描写されており、作品の奥深さも感じた。
あと、ここのキャストの中で出てきてる番宣の重松さんって、CBCアナウンサーだった重松さん?


精霊の守り人
原作が重厚な小説作品なのだが、少々深みが出し切れてないように思える。しかしながら、話の展開は非常にスピーディーで見ていて飽きない。静と動のメリハリがよくかつコントラストも鮮やか。

なお、この作品に関してはBS2のハイビジョン放送で見てもらうことをオススメする。作画のきれいさが一番わかる(どうしても普通の放送で見るとにじみやくすみがあるように見える)。
さらにテレビアニメでは珍しい5.1ch対応放送なのでまるで立体的な空間の中にいるように思えるだろう(さすがにそこまで対応していないので推測)。


ラブ★コン
同じ静と動のメリハリのよさ・コントラストの鮮やかさでも、対照的な色合いを持っているように感じる。関西の独特のノリツッコミや間の取り方、畳み掛ける展開がそうさせているのかもしれない。もう少し惚れていく過程にディティールが欲しいように感じるが、まぁ及第点は十分に与えられる。

今月からは山形のテレビユー山形でも放送が開始されるとのこと。しかもこれまた珍しい平日夕方の放送
実写映画化されてもいたんだから、土6アニメの時間帯(今TBSでやってる5時半でも十分いいのだが)で全国ネットやればよかったのに・・・と悔やまれる。しかもロート製薬提供なんだし。


地球(テラ)へ・・・
携帯やPCとの連携が非常に上手く、このあたりはガンダムSEEDからのノウハウが上手く生かされているなと思う。思念波システムは作品をリアルタイムで見てもらうためには非常に有意義だし、提供クレジット枠で前回の視聴者注視シーンなんかも紹介していて、一体感を感じさせるつくりにしている。
インタラクティブ性の高さ・双方向のコミュニケーションでの盛り上げは、これからのアニメ作品に限らず必要な要素だと思うので注目したい。

作品は30年前を思わせるような古さを感じ取らせず、上手くリメイクされていると思う。ただ、いくつかの視点がこれから混ざってきそうなので、一旦現在の状況を整理をする回をきちんと作っておかないと視聴者に混乱を与えかねないと思う


次回は残りの5作品の紹介です。



Posted by alexey_calvanov at 23:39│Comments(0)TrackBack(0) アニメ・コミック 

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