2007年05月09日

オレンジジュース、マヨネーズ、食物油・・・ 前編

表題のものは、いずれもここ最近値上げに踏み切った商材


オレンジジュースはアメリカ・フロリダ州のハリケーン直撃による不作だけでなく、ブラジルのサトウキビへの大規模な転作によってもたらされた生産量減による高騰、マヨネーズは原材料のトウモロコシ・大豆油の高騰、そして食物油もマヨネーズでも出てきた前述以外にオーストラリアの干ばつによる菜種(菜の花)の不作による高騰によって起こったものだ。
ここまで聞いてわかった方もいらっしゃるかもしれないが、すべて今流行のバイオエタノールの原料になるものばかりだ。


バイオエタノールとは化石燃料(石油・石炭・天然ガスなど)からではなく、植物の発酵(化学変化)を利用する燃料の一種。簡単に言うと、お酒を作って、そのお酒で車を走らせるものだと考えてもいい(実は穀物酒と成分は一緒。ただ飲めないようにガソリン等を混ぜている)

このバイオエタノールにすることで、それを使うことによって発生する二酸化酸素を育成元が光合成で吸収する・・・というライフサイクルが発生するため差し引きゼロになるということだそうだ。すなわち、このバイオエタノールを率先的に利用することで、地球温暖化を限りなくゼロに持っていくことができるという考えができるからだ。


ただ、オレンジジュースにしろマヨネーズにしろ食物油にしろ、実は多少なりとも値上げの幅を抑えることができたのではないのかと思う。

バイオエタノールとして利用されているトウモロコシや大豆や菜種油が高騰しているのは、おそらく精製したばかりの油(ピュアオイル)を使っているからではないかと思えてならない。
この油を廃油(例えば使用済のてんぷら油やファーストフード店等で出る廃油)に切り替えれば、ろ過する過程のコストは若干かかるかもしれないが、普通のものと同じように使えるのではないかと思う。また、さじ加減にもよるが、過度な使用を控える動きが出れば、それだけ消費量を抑えられるので、より多く二酸化酸素の使用量を抑えることができるのかもしれない。


長くなったので、後編に続く。



Posted by alexey_calvanov at 23:08│Comments(2)TrackBack(0) 真面目なモノ 

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この記事へのコメント
river7さん>初めまして。

確か書かれていたところ以外にも一部の自治体や個人でやっている人達がいたかと思います。
実際テレビ等で何度か見ております。

特に大手ファミレスチェーンやファーストフードチェーンで出るそれをすべてリサイクル(バイオエタノール)で回せば、何台の仕入れた商品を運送するトラックが走れるのだろうと時々頭を巡らしてます。
普段なら固めて捨てているらしいので・・・。
Posted by アレックス at 2007年05月11日 00:44
初めまして、日本ではすでに弁当チェーン店から出る天ぷら油などを使用してなどに使用されてるようです後家屋など解体した廃木等からも精製して油を抽出したり色々な試みを日本の企業はしてるそうです、長文失礼しました。
Posted by river7 at 2007年05月10日 11:28

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