2007年04月10日

アイピーモバイル、事業継続?

今日(4/10)、アイピーモバイルが記者会見を開き、先日あったTD-CDMA方式を用いた高速モバイルデータ通信事業を断念し、総務省に周波数を返上するという報道を否定。継続して事業を進めると同時に、同じく報道であった資金不足であった部分に関しては認めた
そして、この記者会見では、筆頭株主の変更も行うことを発表し、これまでのマルチメディア総研から、ホテルオークラやパルコに資本参加をして話題になったデベロッパーの森トラスト(かつての森ビルグループの一部。現在は森ビルから分離)に資本譲渡されたことも明らかにしている。


とりあえず参入断念に終わらなかったことで一縷の望みが出できたが、まだまだ不透明な部分が多い。


ITmediaでも指摘しているが、なぜ森トラストに資本譲渡させたのか、そして関東圏のサービス開始がいつになるのかがまだ払拭されていない

前者に関しては、アイピーモバイル側から見れば、恐らく過去のビル事業やホテル事業での成功を鑑みている点森トラスト側から見れば、携帯事業の伸張(特に法人事業への伸張が著しいため)している点を見越して譲渡を受け入れたのではないかと思われる。
後者に関しては、関東圏のサービス開始に600万、地方展開も考えると1000万以上かかるのではないかという。さらに関東圏での電波塔設置工事は必要な500局のうち7局しか完了していないという有様
このことから考えられるに、今年(2007年)秋のサービス開始にもいささかの疑問符がつきそうだ。
というのも、ボーダフォンを買収したソフトバンクでさえも、急速に拡大したとはいえ、半年経った今でもエリア拡充にまだまだ時間がかかっているからだ


とはいえ、ここまでお膳立てができたのだから、ぜひとも秋からのサービス開始にこぎつけてほしい。ソフトバンクの時と同様、大規模な投資で急速な事業展開が行われることを期待したい。



Posted by alexey_calvanov at 23:56│Comments(0)TrackBack(0) ケータイ系 

この記事へのトラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字