ゲーム屋時代、最も嫌だったのが買い取り。
私が当時入った頃は、実は買取を行っていない(=中古販売を行っていない)状態だった。
ところが、当時起こった中古裁判でメーカー側の敗訴が決まってから、この流れに乗ろうと思ったのだろう、急遽的な感じで始めることになったのだ。
なぜ嫌だったのかというと、当初傷の付いたCD・DVDゲームソフトの買取は不可にしていたのだが、それでも買い取れと難癖つけてきたり、逆に傷が見抜けず買い取ってしまったり、はたまたその傷まるけのソフトを販売してクレームが発生したり・・・と何かとトラブルの絶えない制度だなと今でも感じている。
そういう時に研磨機があれば、軽い傷に関してはきれいになるのだが、中々導入されず、買い取り制度が始まって1年たった時にやっと研磨機を入れたような記憶がある・・・。
しかし、その研磨機を導入しても、ゲームが起動しなくなったり(恐らく、削りすぎてデータ部分にまで研磨がかかってしまったと推測される)、全部の店から傷物ソフトがやってくるので、研磨が追いつかないなんてことも・・・。
そんなリスキーな中古販売が儲かってしまうのだから、こりゃ新品が売れなくなるわなと納得。
しかしながら、中古がそれだけはびこれば、新品が売れなくなってゲームが続編モノ中心になって、また業界がつまらない方向に進んでしまったとユーザーが思って、ますます売れなくなる・・・という悪循環を招いてしまっているのではないのかと思えてならない。
今でも思う。
中古販売は小売店の儲けには致し方ないが、それなりのペイをメーカーに返さなければ業界の萎縮・縮小に繋がる諸刃の剣になりかねないと。