春の新機種、続いてはauです。
auに関しては、WINで10機種、CDMA 1Xで3機種出してきました。
大きな特徴として、今回もWINとCDMA 1Xとでの差別化を図っています。
WINに関してはハイスペックとミドルレンジクラスの機種を中心として。CDMA 1Xはロースペックで使いやすさと安心をメインに展開しています。
さらに深く掘り下げると、
WINに関しては、ストレート以外のモデルを展開(折りたたみ・回転2軸・サイクロイド(折りたたみ液晶部分90゚回転)・スライド・フリップ)し、バラエティ豊かなラインナップにさせているところ。特にフリップ式は、他キャリアのものを含めれば、恐らく約6年ぶりの復活となる。
またワンセグ対応モデルが7機種・FeliCa対応モデルが8機種と映像や電子マネー(インフラ整備)に対して積極的に動いているのも特徴。
そのおサイフケータイ(FeliCa)機能拡充に合わせて、専用のリーダー/ライターが設置される対応店舗で割引やプレゼントの特典が得られる電子クーポンを獲得できるサービス「auクーポン」、また音楽の検索機能を強化した「LISMO Music Search」も開始。さらにPCサイトビューアーの機能も強化する。
CDMA 1Xに関しては、先述の通り、カンタン(使いやすい)・安心・かわいらしいをメインに推して、居場所確認と連絡用で持たせたい子供にウケやすい、また手軽に使いたい高齢者にウケやすい機種を中心に揃えている。
では、まずWINの機種から。
①MEDIA SKIN(W52K)
au design projectモデル第6弾。フリップ式としてはドコモのD211i以来実に約6年ぶりになる機種である。吉岡徳仁氏デザイン。
メインディスプレイは鉛筆硬度9Hの固さを持つ強化ガラスに覆われたQVGAの有機EL液晶。ワンセグ搭載。
なお、有機EL液晶がメインディスプレイで使われるのはケータイ史上初。
個人的感想
久しぶりにフリップモデルが出て、懐かしさを感じた方は何人いるのだろう?
折りたたみ(やそれに似た回転2軸やサイクロイド)が全盛になった今ではかなり斬新なデザインといえよう。
ただ斬新なだけでなく、薄さでも13.1mm、さらにワンセグや外部メモリ・FeliCaなども搭載されており、コンパクトながらも機能が充実している。
個性だけでは物足りない方にも十分使用に耐えられると思われる。
②W52T
東芝としては久しぶりのほぼ全部入りケータイ。
ワンセグ・FeliCa・Bluetooth・PCサイトビューアー、そしてauの新機能を余すところなく搭載しただけでなく、現在東京・大阪でしか行われていないデジタルラジオ機能も併せて搭載。
また液晶も3インチのワイドVGA液晶になっているので、ワンセグの映像も迫力あるものになっているし、PCサイトビューアーやEZweb表示も見やすく使いやすい。
個人的感想
やはり、EV-DO Rev.Aモデルでは省かれていたBluetooth機能が復活したのが大きい。
スライドタイプというところで賛否が分かれるところではあるが、とかくauでは消極的だった折りたたみ以外のモデルを積極的に投入しようという意義・意気込みは大きい。
また、カプコンの3DアクションゲームでXBOX360で発売中のソフト「ロストプラネット」のケータイアプリ版(体験版)がプリインストールされているので、(他の一部モデルにもプリインストールされている関係上)将来的に何らかのコラボレーションが予定される可能性がある。
③アクオスケータイ W51SH
シャープ製auでは初となるワンセグ対応モデル。形に関してはソフトバンクの905SH/911SH・ドコモのSH903iTVとほぼ同じ。他の会社の機種と違うのはFM(EZ FM)搭載である点とデジタルラジオ搭載である点。ただしFeliCaには対応していない。
個人的感想
auユーザーには待ってました的な機種だが、どうしても現状のワンセグ機を見た後だと見劣りする点があるかもしれない(特にカメラやFeliCa)。
赤外線通信が高速な「IrSimple」搭載なので、手早く通信したい人には便利かも。
④W51CA
カシオモデルとしては初となるワンセグ対応のケータイ。それに伴い、再び回転2軸方式に仕様が変更された。なお、ワンセグは約5時間半連続で視聴可能。
また、W41CAで好評だったペンギンの待ち受けが復活。
それ以外にも、Javaベースの勝手アプリなどが利用できる「オープンアプリプレーヤー」や高速赤外線通信が可能なIrSimpleも搭載。さらにスクウェア・エニックスのアクションRPGで、ゲームボーイでかつて発売され、ソフトバンクでは人気コンテンツになっているアプリ「聖剣伝説-ファイナルファンタジー外伝-(体験版)」がプリインストールされている。
個人的感想
前機種W43CAの時にかなり不満だった点やサービスが解消されているように思える。
特にファン待望のペンギン待ち受け、デザインもW21CAとW41CAを足して2で割ったようなオシャレなものになっている。
また、長時間のワンセグ視聴も可能なので、テレビ視聴目的のユーザーにも人気が出そう。
さらに、ゲームフリークには、「オープンアプリプレーヤー」・「聖剣伝説-ファイナルファンタジー外伝-(体験版)」の搭載が大きい。この目的だけで買い換える人も出てくる可能性がある。
とにかくバランスがよく隙の少ない機種。販売上位ランクに入ってくる可能性も高い。オススメ。
⑤W51SA
W31SAⅡ以来のスライドモデル。三洋のWIN機種ではお家芸となったFMトランスミッター機能を搭載。またSD-Audio機能も搭載。
個人的感想
十字キーがゲーム機に搭載されているものに近く、かつボタン等は押しやすくなっているのは好感触なのだが、いかんせんスライドモデルのため、それを十分生かしきれていない点が惜しいところ・・・。
また、同じスライド機であるW52Tと比べても見劣りしてしまう点があるので、あくまで三洋モデルを使っている人向けの機種になってしまうかも。
後編はWINの残り機種を紹介。