2006年09月08日

ナンバーポータビリティに伴う『引っ越し代』を考える 考察編

10/24にいよいよ始まるナンバーポータビリティ(番号継続(持ち運び))制度
番号を変えることなく、自由に好きな会社に移動できる、ある意味夢の制度でもあり、長年待ち望んでいたという人も多かったと思う。


ところで、『引っ越し代』が高い高いといわれているが、果たして本当に高いのか?価値観の違いもあるので、一概に言えないが、実際、番号を変えずに会社を変えるのにいくらかかるのか?
実際に検証してみました。


まず、引っ越し先に来た時の『引っ越し代』(①)。いわゆる新規事務手数料(※1)なのですが、これはほぼ各社一定。

ドコモ:3150円
au or ソフトバンク(※2):2835円


ドコモが若干高いくらいで、そう大差はないと考えてもいいでしょう。


しかし、引っ越し元に払う『引っ越し代』(②・③)
まずは移転時に、元いた会社に支払うMNP転出予約手数料(転出料)の2100円。そして、年間割引サービス解除時に発生するいわゆる解約返戻金(よく解約金もしくは契約解除料といわれている)会社ごとで非常に異なってくるわけです。
ここでは、全国統一サービスもしくは全国統一プランで申し込まれた時に付けたサービス(※3)を指します。
もちろん、つけていなかった場合は、かかりません。

ドコモ(新いちねん割引)
1年毎に来る更新月以外での解除の場合、3150円

au(年割・ガク割)
1年毎に来る更新月以外での解除の場合、3150円
au(MY割)
2年毎に来る更新月以外での解除の場合、9975円

ソフトバンク(ハッピーボーナス・2年割引(※4))
2年毎に来る更新月以外での解除の場合、10500円
ソフトバンク(年間割引(※5))
1年毎に来る更新月以外での解除の場合、4200円


と、見てもらってもわかりますが、各社バラバラ。特にソフトバンクの解約返戻金が高く、ナンバーポータビリティへの『無言のプレッシャー(足かせ)』になっています。
同様に、auのMY割も非常に拘束力が強く、これも同様なイメージを持たせてしまいます。
うがった見方で言えば、ドコモやauの年割契約者は解約返戻金が安いため、他社への変更を考える人が多くなることも予想されるわけです


長くなったので、結論に続く。



注釈


※1
ナンバーポータビリティは機種変更ではなく、解約新規にイメージが近い。

※2
10月以降の社名。9月まではボーダフォン。

※3
旧料金プランもしくは旧全国統一サービスで申し込まれた時に付けたサービスもあるため。
例)ドコモの旧いちねん割引やauの旧年割(ともに一定年数が経過すると解約返戻金が無料になる)、ソフトバンクのJ-PHONE時代の地域別年間割引。

※4
データ通信サービス時の名称。割引内容はハッピーボーナスと若干異なる。
※5
データ通信サービス時の名称も同一だが、割引内容が異なる。


Posted by alexey_calvanov at 22:30│Comments(0)TrackBack(0) ケータイ系 

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