さて、今週のゲーム屋のDSコーナーはファイナルファンタジーⅢ一色になってますが、今日あたりで売り切れてしまった模様。
・・・今のうちに早解きしてしまって売っ払えば、儲かるかも(ニヤニヤ)。
売っ払うなら今だ!<コラコラ。
という状況なので、次回入荷までに時間潰しになればと思い2本のアドベンチャーゲームを紹介。
まず今回は「プロジェクトハッカー 覚醒」です。
任天堂発売のソフトで、その作りから以前DSで出たアナザーコードを連想させますが、実は開発はサクラ大戦などでおなじみの会社レッドエンタテインメント(ちなみに、アナザーコードの開発はキャビア)。
ストーリーは(以下PCではイタリック体で表記)、
凄腕ハッカーとして一目置かれる雨坪サトル。
ある日、友人の小久保レナがひょんなことから1枚のCD-Rを拾ってくることで、謎の組織から追われることになる。
実はレナの拾ったCD-Rは、コンピューターウイルスが入っていたのだ。
何とかして、ウイルスの更なる蔓延を防ぐために、2人で阻止しようと動き出すが、逆に組織に捕まってしまう。その時、GISと名乗る特殊任務機関から救出される。
後に彼らはその機関の一員になり、いくつかの事件を解いていくのだが、自分達の巻き込まれた事件も含め、何でもない事件が実はある1人のハッカーによって起こされているということは知る由もなかった・・・。
というふう。
ゲームシステムは、ヒントを基にインターネットに接続し、犯人もしくは関係者との関連を調べていくというのが基本。
それ以外にも、目的の場所に行くための下調べに使ったり、専門的な物事を調べるために使ったりと、やけに現実的。意外なサイトが結構大きなヒントになることもあるので見逃せない。
ちなみに、デキに関しては本物と見紛う程。あくまでゲームなのでそういう雰囲気を味わえるだけなのだが、それでもヒマがあればついつい覗いてしまう(汗)。
作品そのものに関しては、少しずつ明らかにされる『相手』の中身が小さな事件から明らかにされていくという点では上手く機能していたのではないかなと思うし、個々のキャラクターの色付けも決して悪くない。惜しむらくはもう少し掘り下げてもいいキャラがいても良かったかなぁと思う。このあたりは次回作が出た時に明らかになる?
ただ、作品として気になったのは、急激に上がる難易度とタッチスクリーンの認識。
前者は専門用語(に近いもの)が絡んでくると、急激に難しくなるのではないかなと感じる。
一般の人には中々とっつきにくいものをパスワードにするのは、確かに保護の面では有効でも、ゲームに関してはどうかと思えてならない。特に最終話のパスワードはどこからそういう答えを導き出せるのかいまだに解せない。
難易度に関してはミニゲームにも言え、最後のミニゲームを除いて、ライフが復活するというふうになるものの、やや不親切な説明が上手く頭の中に飲み込めず、ムダに減らしてしまう。
また、後述するが、タッチスクリーンの認識の甘さがミニゲームの操作性に反映されてしまい、ゲームによってはかなりキツかった。
後者に関しては、メモをする時に非常に厄介。書く文字を大きくすれば事欠かないわけなのだろうが、メモページが4ページしかないので、状況によってはたくさん書かなければならない。
それゆえに、字を小さく書くと、タッチスクリーンの認識が甘いからなのか、横線がスッと入ることがたまにあったりした。また、ミニゲームによってはその甘さで上手く自機をコントロールできなかったり、カットすることができなかったりする。
ただ、いずれにせよ、作品は魅力的ではあったものの、個々の部分の詰めが甘かったような気がする。しかし次回作があっても買わないというところまではいかず、出るなら欲しいなぁと思う。
プロジェクトハッカー 覚醒
4800円
任天堂発売・レッドエンタテインメント開発のアドベンチャーゲーム。
1枚のCD-Rから、世界的な犯罪組織に関わるハッカーにまで絡んでくる大きな事件にまでたどり着く。
基本はネット検索で下調べをして、そこから行きたい場所・犯人のメッセージの謎解き・PCのパスワード解除のヒントを得るという形。
全体的には及第点だが、個々の部分での掘り下げが少ないと思う。特にキャラ・タッチスクリーン認識の改善・難易度のバランスを何とかして欲しい。