久しぶりのゲーム紹介になるんですが、今回はNewスーパーマリオブラザーズ。ファミコンで出たスーパーマリオブラザーズが発売されて21年経ったわけですが、その頃とは違う「新機軸のマリオ」を狙って作られたのだと思います。
では、その新しいマリオを見ていきましょう。
DSで出た今回のマリオですが、基本は十字キーとA・Bボタンだけ。Aボタンはジャンプ、Bボタンはダッシュ/ファイヤーボールを投げる(ファイヤーマリオ時)というシンプルさ(注:キーコンフィグで変更可能)。
ただ思うに、こういったアクションゲームは、タッチパネルを使ってアクションするというのには向かないんじゃないのかと思ってたわけです。特にマリオのようなゲームだと・・・。
ゲームの中身はごくごくオーソドックスなアクション。しかし2D横スクロールというのはGBのマリオランド3以来(?)かなり久しぶりなような気がします。
やっててわかるのですが、新機軸というより、ノスタルジックになれるゲームですね。やってるとわかるんですが、「ああ、ああ、どっかで見たようなシーンだなぁ」と言いたくなることがありまして。
CMでも出てきた無限増殖も2面の中にありますし、とある面(確か1面)の中にはマリオ3で出てきたような、ノコノコの甲羅を使ってブロックを壊すシーンなんてのもあります。終盤になると、マリオブラザーズの一場面もあれば、初代マリオのような迷路面みたいなのもあります。だいいち、マップ方式や隠し通路なんていうのはマリオ3やマリオワールドの典型的な形でしたし・・・。
先程、シンプルな操作と書いてますが、応用もできるわけでして。壁に向かってジャンプした時に十字キーを押すと、壁のぼり(壁キック)ができるようになりますし、下を押しながらジャンプすると、ヒップドロップもできます。このヒップドロップ、ブロックを壊すこともできれば、敵も(一部を除いて)やっつけられます。さらに、10コインブロックで確実に10ブロック以上稼げるようになり、おまけ(パワーアップアイテムや1upキノコ)が出やすくなるので、覚えておくとかなり便利。
で、肝心のゲームの難易度とか操作性ですが、総じて可もなく不可もなくという平均的なゲームになるんですけど、味付けがかなり大胆というのか大雑把な感じが否めなかったのはなぜ?
というのも、極端に難易度が上がってくる場合があり、俗に『ハマる』という感じに陥ってくることがありまして・・・。ちょっと理不尽とも取れなくはないシーンもあり、難易度バランスが上手いこと取れてないなと感じました。スーパーマリオクラブ(注:バランス調整をする機関。旧猿楽庁)大丈夫か?
そういった面で、どこでもセーブができればいいというのは特に後半になってから痛感。2週目以降、『本当の意味でのマリオ』が始まるわけですが、救済措置の意味合いも含めて、最初からどこでもセーブができれば、ありがたかったのかも・・・。
1面から徐々に難易度を上げるという感じでは成功してはいますが、個々の面のムラができているのが気になります。そのために『抜け道』みたいなのもあったりするんですけど、それも上手く活かされていないような気もしますし、まず裏ゴールがかなり厳しい・・・。
操作性に関しては、ちょっと滑りやすくなっているような気がしないでもないかなと・・・。ジャンプ力に関しては、かなりついているように感じましたね。届かないんじゃないかという所でも、意外に届いちゃったりしますし。
それ以外では、通信を使えば、ルイージとの同時プレイができるようになり、競争ができるようになる・・・というのもあるんですが、やったことがないので詳細不明(笑)。
あと、個人的には、タッチパネルをタッチすると、アイテムストックが出てくるようになるんですが、ボタンのひとつに割り当ててくれればよかった・・・。プレイ中だと押しにくいですし、ペンなんか持ちながらプレイできないし、だいいち指の指紋がついて汚らしい(爆)。
辛口気味の評価になってますが、総じて遊ぶには悪くないゲームですし、ライトユーザーの入門用としては、デキのいいゲームだと思います。
後編は、タッチパネルを使ったミニゲームを紹介。