2006年04月26日

チェルノブイリ事故から20年

丁度その時生まれた子供達が、もう立派な成人になるまでになったのだなぁ。


しかし、史上最大の原発事故が起こった旧ソ連・ウクライナのチェルノブイリでは、爆発事故後の後手後手の対応によって、爆発による被爆だけでなく、食物連鎖の過程で発生したいわゆる内部被爆による放射能汚染から起こった甲状腺がんなどの病気・染色体異常で、その時生まれた子供達が成人を迎えられずに、たくさん亡くなっていった


今から20年前の今日(1986年4月26日)起こったチェルノブイリ原子力発電所事故。いまだに放射能汚染がそこに住む人々を苦しめる。
今は決して住むことのできないはずの地域では、なぜか人々が戻り始めている、いや『人口増加』が起こっている貧困・望郷の念で離れられない人々と、かつて住んでいた地域が(他民族中心国家になったことによる)独立によって居場所を失って仕方なく移住したということらしい。


とある元素は私達が亡くなった後もまだ半減さえもしないという。半減するのに300年ほどかかるという。それだけ、この事故の被害は凄まじかったのだ。


私自身、こんな恐ろしいものを運営するのには反対だ。できることなら風力・水力・太陽光など自然エネルギーがもっと効率よく利用できないものなのかと考えすらしてしまう。
しかし、今の技術力・コスト面では原子力に頼らなければならないのが現状でもある。我々はこの事故を教訓に原子力の恐ろしさと徹底した管理をせねばならないことを常に考えなければならないだろう・・・。


事故処理のために命と勇気をささげた人々、何も知らずにすごさざるを得なく、後に亡くなった住民達に哀悼の意を捧ぐ。


Posted by alexey_calvanov at 23:09│Comments(6)TrackBack(0) 真面目なモノ 

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この記事へのコメント
jack!!さん>いや、でも、あれでも書きたいことの半分も書けてないんですよ。まどろっこしくなって、なんか文章がおかしいですし(苦笑)。
丁度ディスカバリーチャンネルで原発事故までの流れを追いかけていたんですが、あまりにも手動部分が多く、上司のエゴとも取れる行動が(特に)ヨーロッパ中に及んだ事故の原因だったなんて、何とずさんなんだと改めて思い知らされたわけです。
さらに最近知ったことなんですが、どうも事故の起こった4号炉というのが核兵器を作った部署(そこが今まで原発を製作していたらしい)ではなく、電力開発を行う部署が対抗心で作ったものだということ。
それゆえか、耐震偽装じゃないですが『経済設計』ができるように作られていたため、被害がひどくなったのではということです。
これを聞いた時も、なんとずさんだと思ったわけです。
ホント安全はコストを削って良くなるはずがないのに・・・。
Posted by アレックス at 2006年04月28日 22:15
かのんさん>たまたまというのか偶然というのか、この日を前後してJR福知山線の事故や中華航空機の墜落事故が起こったりしています。
中華航空機事故も地元の事故なのでよく覚えているんですが、今回は世界的被害という点でこっちに。
いずれにせよ、風化は避けられない時の流れのひとつなので、語り継いだり何かの祈念館等を残して、後世に伝えないといかんものだと思います。
Posted by アレックス at 2006年04月28日 22:05
りーぽんさん>確かセシウム318だったかと思ったんですが、確信持てず。
今でこそ、『悲しみしか生まないものなどないほうが良いのに』と言われていますが、出始めの当時(だいたい1960年代)は夢のエネルギーなんていわれていたものです。
知ってる人は知ってますが、特撮人形劇で有名なサンダーバードの乗り物は、ほとんどが原子力や水爆を原動力にしているわけです。
『副作用』があるのを知らずに、そんな絵空事を描けていた頃というのは恐ろしい物です。
Posted by アレックス at 2006年04月28日 21:50
>アレックス君
いい記事だねぇ、最近こういう内容のブログ少なくなってしまって、なんか寂しかったよ。
僕もね、記事掲げようと思ってるんだけど、なんせ仕事上現地に行ってる訳でね。
悲惨の一言だよ。
事実、写真や報道は『規制』というものがあるから全てを知らせることは出来ない、でもそれでいいんだね、全てを報道したら恐らく誰もコメント出せないだろうな。
それほど悲惨なんだよ。
限りある資源は必ず尽きる、だから人間の英知を結集して進化しなければならない。
リスクはつきものだが、それに関する『危機管理』の進化も必要だね。
ひとつ言えることは…
原子力発電を考案した人と、それを稼動した人は違うということだ。例えば原爆を発明した人と、それを戦争に使った人とは別個に考えなければならない。
一番の被害者は現地の方々であり、報道により誤解や曲解を避けるシステムを構築する、『政治体制』が貧弱にならないことを祈るだけだ。
一番辛いことは、今現在僕はなにもできないという事実だ。
長米失礼。
Posted by jack!! at 2006年04月27日 12:59
時間は人の記憶を薄くしていきますね。
悲しい事故は
繰り返されることのないよう。
語り継いで行かなければなりません。
Posted by かのん at 2006年04月27日 02:16
消えるまで300年ですか。。。
それだけ事故があっては許されないものに私たちは頼っているんですね。
悲しみしか生まないものなどないほうが良いのに、人は何百年経っても学ばないのは何故なのでしょう。。。
でも、今は頼らなきゃならない現状が歯がゆいものです。自分の現状にも。。。
私も心から勇気のある人々、亡くなられた方に、安らぎがあたえられることを祈ります。
Posted by りーぽん at 2006年04月27日 00:13

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