2011年06月23日

今こそ、もったいないお化けの襲来を

今日、NHKの放送番組内ではこんな話題が終始もちきりになっていた。それはインドに関する話題。


インドでは食べ残しが社会問題化しつつあるそうな。統計によれば、15~20%も食べ残しが出ているという。
インドは今著しい経済成長を遂げているものの、その陰で小麦が1.5倍、にんにくが2倍去年に比べて値上がりをしているそうな。
経済が豊かになると、いわゆる富裕層が増えるわけで、その富裕層が結婚などでパーティーを開くと、食べきれないほど料理を出すのだという。まぁ、このあたりは日本でも似たような背景があると思うし、場所によっては食べきれないほどの量を出すのが、もてなしとして最低限のマナーとしているところもありますしねぇ。
もちろん、経済が豊かになると、貧富の格差が広がってくるのも事実
先述の物価の高騰で、貧困層がとばっちりを受けているとのこと。中には、明日食う者も困っている人が、ゴミ捨て場に捨てられる未使用や食いさし、果ては腐らせてしまった野菜などが転がっているのを見て憤ることもあるのだとか。「豊かな人は食べ物を施してはくれず捨てるだけだ」という言葉にはグサッとくるものがあります。

そこで、その富裕層や政府への不満をそらすためにも、政府がパーティーで出される料理の品数や参加者数を規制しようと法制定を試みているそうです。とりあえずは教育や啓蒙活動からながらも、いずれは法によって取り締まれるか対策会議を重ねていくようです。なお、州レベルではそういった法律は制定されたものの、有名事実化した経緯もあるために、慎重になっているのかもしれません
もちろん教育や啓蒙活動、さらには法制定だけでなく、いわゆるくず野菜といった品質の劣ったり腐ってしまった野菜の削減や生鮮品の冷蔵施設の増加などインフラ整備や流通網の充実を図っていくことも必要になってくるだろうと結んでいました。

もちろん、インドでも「もったいない」精神がないわけではないそうで。しかしながら、豊かになればなるほど、その「もったいない」の精神が軽視されているとのこと。実際インドでは富裕層の無駄遣い的な建築物で大きな騒動になったなんて話を聞いたことがあります。それが食糧に向いた場合、大変なことになるのは明白です。


それゆえに、今こそインドに「もったいないお化け」のCMを輸出し普及させるべきではないのでしょうか?



この「もったいないお化け」は1982年に公共広告機構(現ACジャパン)が食べ物を粗末にしないことを啓蒙するために制作されたCM。このCMは「まんが日本昔ばなし」でナレーションをしていた常田冨士夫さんと市原悦子さんがナレーションをしていたことで有名になりました。

供達がニンジンや大根を嫌いだ何だと言って残していると、和尚さんが「食べ物を粗末にするともったいないお化けが出るぞ」と警告する。
そんな言葉に意に介していなかった子供達だが、その夜そのもったいないお化けが襲来。恐れおののいた子供達は次の日からきちんと出されたものを残さず食べるようになったというもの。


経済成長が著しい今のインドを考えれば、テレビの普及も爆発的に広がっているはず。このCMを流せば、富裕層や中間層の人達がもっと食べ物に敬意を払うようになるでしょう。さらにネットも普及しているIT国家なので、インターネットの広告でこのCMが流せれば、さらなる啓蒙活動になるのではないのでしょうか
しかも、このCMは英語版もあるとのこと。インドは英語も公用語の一つ。この英語版をベースに、地域ごとに主になっている他言語の字幕を付けて流せばいいと思います。映画の上映前に流すというのもアリでしょう。


人口爆発でインドの人口はこれからも増加の一途をたどることもご存知の通り。それゆえに、「もったいないお化け」で食べ残しをなくそうという活動はより重要性を帯びてきます。だからこそ成功してほしいです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:33│Comments(0)TrackBack(0) 真面目なモノ 

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