総務省が来年度(2012年4月)より070を開放する旨を発表したのです。
実はケータイは1度ひっ迫状態に陥ったため、再編され11ケタ化された上で開放されるという事態が1999年にありました。その際、ケータイの割り当てだった010・020・030・040・080・090が090に、PHSの割り当てだった050・060が当時空き番号だった070に割り当てられました。後に先述したとおり、ケータイに関しては080が復活し今に至っていたのです。
今回070が割り当てられた(正確に言えば、お邪魔させてもらう形になる)背景にはPHSの契約数があります。
今でこそPHSは持ち直しているものの、一時期に比べればかなり落ちています。かつてはPHSはDDIポケット(現在のウィルコム)だけではなく、NTTドコモのPHS事業(設立当初はNTTパーソナル)やアステルといった業者が参入し、ケータイと同じく競争の下に置かれていました。しかし、2003年にアステル九州のサービス終了(完全終了は、音声は2006年のアステル東北の終了で、データ通信は2011年のケイ・オプティコム(旧関西アステル)の終了で)を皮切りにPHSは縮小の一途をたどり、2008年にNTTドコモのPHS事業の終了で一気に加速。一時期は400万台を切るまでになっている経緯があります。
そのためか、まだ組み合わせ的には7000万通りあるとも言われ、今後3・4年は少なくとも持つ計算になります。
データ通信の普及がここまで押し上げた要因になるのでしょうけど、今後電話とデータ通信で1人2台持ち・・・という時代が本格化すると、いずれ070も埋まって、空番状態になっていると思われる060に移行していくのかしらねぇ・・・。まぁ人口減少社会に移っているので、それ以上の発展はないとも言えるんですけど、どっちが先になるのかいねぇ。


