この移植系作品群の中で注目なのが、「それゆけ!ぶるにゃんマン Portable ~とりもどせ!あいとせいぎときぼうのつにゃ缶~」(★)。
2008年に発売したPC作品「むすめーかー」のミニゲームから端を発した作品で、今年「それゆけ!ぶるにゃんマン HARDCORE!!!」として単独発売されました。今作はその作品のコンシューマー移植という形になり、難しそうな昨今のシューティングのイメージを覆す柔軟な難易度設定がポイントになります。
実は、昨年の東京ゲームショウで出展され、飲食ブースでコラボパンが登場するなど気合いの入った演出が行われ、12月の発売を目指していたものの、突然の延期となり、今に至るわけです(その間に「HARDCORE」が発売したことから、『本家』優先にさせたかったのだと思われ)。
先述のように、柔軟な難易度設定の他、メダルホルダーといったやり込み要素も設けられています。さらにPSPでは初心者向けの、命中と防御に特化したキャラが登場します。またNORMAL・HARD以上でクリアするとエクストラステージが登場するので、腕に自信がある人にも納得のやり込み要素もあります。
お色気要素もあるため、D指定(17歳以上推奨)になっていますが、純粋にシューティングを楽しみたい人にも、ギャルゲー系の萌えゲームを楽しみたい人にも双方が楽しめる作品なのではないのでしょうか。
続いては、「蒼い海のトリスティア ポータブル ~ナノカ・フランカ発明工房記~」と「蒼い空のネオスフィア ポータブル ~ナノカ・フランカ発明工房記2~」。
共にPC作品からの移植であり、PS2でも移植されました。今回は10周年記念ということでの移植になりました。なお、ベースはPS2版のものがメインになっております。
今回はDeep-Blueシリーズ4作品が収録された「蒼い海のトリスティア 10周年記念メモリアルパック」も同時に発売されますので、シリーズを初めて触れる人やPC作品やPS2では遊んでいたけど、PSPではまだという人にはこちらがオススメです。
3番目は「涼風のメルト - days in the sanctuary -」。
2010年にPC版が発売、2011年にはPS3に移植された同作品がPSPにも移植されることになりました。
PS3版のベタ移植となりそうですが、手軽に遊びたいという人にはオススメの作品です。
最後は、移植系ではない作品から、「この部室は帰宅しない部が占拠しました。 ぽーたぶる 学園サマー・ウォーズ編」。
元々は人気ライトノベルの作品で、コミック化もされています。この作品もシリーズ展開され、10月に「学園ドッグイヤー編」が発売予定です。
施設改修することになった学園(生徒会)側と夏休みは合宿と意気込んでいたので、あくまで合宿を強行しようとする帰宅しない部との2週間の闘争を描いたアドベンチャーゲームになっています。
リアルな動きをするLive2D機能を使用し、マルチエンディングストーリーを採用しています。なお、おまけでアラームクロックが搭載されています。
携帯ゲーム機編 結論
相変わらずPSPは破竹の勢いなものの、徐々に3DS・PS Vitaにも少ないながらもいい作品が揃い、風向きがよくなってきていると思う。

