大砂嵐関はアフリカ(正確には中東ないしはアラブ系)初・の力士で、イスラム教徒初の力士でもあります。
イスラム教徒ということもあり、日中のお祈りは欠かせない、ラマダンと言われる断食月がある、食習慣の関係で豚肉などが食べられないなどがありますが、それらを乗り越えて2年8場所で一気に十両まで進めていきました。
元々大砂嵐関はエジプトでも強い力士で、国際大会(ジュニア大会)でも3位になるほどの実力も持っていました。ゆえに、ここまで上がってこれるのは半ば当然という向きもありますけれども、言葉の違い・風習の違いを乗り越え、日本で相撲取りになりたいというハングリー精神でここまできたのですから、素晴らしいと思います。
まだまだ稽古でもままならないところがあったり、奔放なところや力士としての自覚という面ではまだまだなところもありますけれども、心技体というのは自然と身についてきますし、親方の愛情でいかようにも育まれていきます。親方や仲間内が特別扱いせずに一緒にやっていく仲間として、時に優しく時に厳しく接していけばきっと立派な関取りになれると思います。
相撲界のワールドワイド化にさらなる貢献が果たせるように、これからも相撲道に精進してほしいと思います。
いやぁ、大砂嵐関の雄姿を一回名古屋場所見に行きたくなってきたなぁ・・・。

