ある意味ファミコンを触れた世代は、一番下で30前後になるんじゃないかなと思っています(90年代の頃にはスーパーファミコンが出ているので、20代の子はこちらがメインになるのではないかと)。
とにかく衝撃的だったというのがまず一言。MSXを触れたことのある人間なので、それとは全く違うものだったと。
まずは、映像面。
カラフルなグラフィック、大きなキャラ、そしてちらつきにくい映像。これがMSXだとどうしても重い映像が多かった(面白い作品も多かったですけど)のですが、ファミコンは小さなゲーム機でそれをいとも簡単にこなしてしまったのです。
音楽の面でも重厚でかつポップな曲が流れていました。今でもマリオやドラクエの曲はよくできていると思っています。
今となってはシンプルでオールドファッションなところも多いものの、今でも遊べる作品が多いのは、バーチャルコンソールをはじめ、リバイバル作品として普及していることからわかるかと思います。
「ゲームを隅の隅まで遊び倒していた、戻り得ぬあの日々」という形容を見ましたが、まさにその通りですね。マリオもドラクエも何回も何回も思い出したらプレイしていましたから。私自身は、それに加えて「ソンソン」という作品が好きでよくやってましたけどね。
そんなファミコンを出していた任天堂も、スマートフォンの普及と共に苦境に立たされているのではないかと言われています。
現行機であるWii Uの販売台数が100万台に行くかどうかの状況下で、2年連続の赤字。遂にはオンラインゲームの売り上げが家庭用ゲーム機の売り上げを抜くというふうになり、株価(時価総額)の面では「パズル&ドラゴンズ」を出したガンホー・オンライン・エンターテイメント(ガンホー)が一時抜いてしまったほど。
かつてないほどの辛酸をなめさせられたことで、株主の中からもリストラ論が出てきてしまったほど任天堂は苦境の中にあるのです。本当にリストラで任天堂が変われるのなら、いっつか行っていると思うのですけどね・・・。
任天堂としては、バーチャルコンソールやニンテンドーeショップ(PSシリーズで言うところのPS Store)で販売されるダウンロードソフト(パッケージソフトのダウンロード版)などで売り上げを伸ばしたいということですけれども、根本的な改革を行わない限り、この苦境を乗り越えるのは難しいのではないかと思っています。それがリストラやスマホゲームへの参入という結果にならなければいいのですけれども、現状を考えるとその道しかないのかなというアンビバレントな思いが巡っておりまして・・・。


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週刊ファミ通 2013年7月25日号
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