今回のiPhoneはiPhoneシリーズ初の多色展開ということになり、選択の幅が広がったのがまず大きな特徴で、もう一つはこちらもシリーズ初の廉価版とも言えるモデルが登場するという点でしょうか。これまでと違うiPhoneシリーズの展開は吉と出るか凶と出るか・・・。見どころではあります。
そして、今回からいよいよドコモから発売されることになりました。以前はドコモサイドからの視点でiPhoneが欲しかった理由を書いてますけれども、実はアップルも厳しい状況下に置かれているようで。
その理由は現在のスマホ・タブレット端末シェア率。数年前までは拮抗していたiOSとAndroidの比率が、このところのAndroid製スマホの多様化・多販売化により一気に比率を上げ、iOSは15%程になったと言われています。日本では抜群な売れ行きをしているiPhoneも世界では劣勢ということもあり、さらなる日本での販売拡大(要はよく売れる地域に資源を集中させる)を掛けるために、今回ドコモと妥協をした・・・という見方もできるそうです。また韓国のサムスン電子を意識しているとも言われ、販売台数で2位に甘んじている現状を打破したいのではないかとも言われています。
3大キャリアが揃ったことで、各キャリアの施策が勝負の分かれ目になってくるのかもしれません。大胆な施策による引き抜き合戦で安くなってくればいいんですけど、いかに?
というわけで、3大キャリアが初めて販売する今回のiPhoneの紹介です。
・iPhone5s
4インチRetinaディスプレイを搭載したストレートタイプのスマートフォン。OSはiOS7で、販売モデルは16GB・32GB・64GBの3種類。
モバイルでは初となる64bitアーキテクチャーであるプロフェッサ「A7」を搭載。また初めてGPS・加速度センサー・磁気センサーを継続的に制御することのできるモーションコプロッセサー「M7」や指紋認証機能も搭載している。
個人的感想
先程も書きましたが、今回の機種はシリーズ初の多色展開。中国向けを意識したと言われるゴールドがスペースグレイ・シルバーと共に追加されます。しかしゴールド・シルバーとはいっても裏面の一部が塗装されている(表面はホワイト系)だけで、まだ完全塗装ではないのは残念です。
ただ機能面では高級スマートフォンを銘打っているだけに多彩。これまでの機能に加え、ちょっとしたPC並のプロフェッサ・コプロフェッサを搭載し、カメラ機能もさらに拡充され、かつ指紋認証も加わり、日本製のスマートフォンとも遜色が無くなりつつあると感じられるようになった。
なお、指紋認証された指紋はアップルが管理することはないとのこと。
・iPhone5c
4インチRetinaディスプレイを搭載したストレートタイプのスマートフォン。OSはiOS7で、販売モデルは16GB・32GBの2種類。
本体は1枚板のポリカーボネート製の背面ディスプレイが取り付けられている。また800万画素のCMOSカメラを搭載している。
個人的感想
こちらも多色展開を行うことが決まっており、5色(ブルー・ホワイト・レッド・イエロー・グリーン)からなっている。ポリカーボネートで製作されていることから価格は抑えられるものと推測されている。ベースとなっているのはiPhone5となっているので、大きな特徴はないものの、チューンナップされていることは推測され、より安価で扱いやすいモデルになることは間違いないと思われ。

