秋・冬の新機種を紹介する前に、お詫びから。
以前、『1~3月発売の機種を春モデル、4~6月発売の機種を夏モデル、7~9月発売の機種を秋モデル、10~12月発売の機種を冬モデルという位置付けに変更していく予定』としていましたが、これまで通り『4~6月発売の機種を春モデル、7~9月発売の機種を夏モデル、10月~12月発売の機種を秋モデル、翌年の1~3月発売の機種を冬モデルというサイクル』に戻します。申し訳ありません。やはりこちらの方が自然でやりやすいと思います。
では、秋・冬の新機種紹介、今回からはau編です。ここでは同じKDDIの傘下に入っているUQコミュニケーションズ(以下UQ)の話題にも触れていきます。
au自身の特徴は、800MHzのプラチナバンドを備えたLTE基地局設置数NO.1という点。これはiPhoneシリーズのことを踏まえてのことなのでしょうけど、4~5月に発生し、6月に発表された通信障害と人口カバー率の虚偽の後だけに、この発表が本当にその通りなのかということをきちんと精査してほしいものです。
そしてここで目立ったのが、UQの新サービス「WiMAX 2+」に関して。
既に9/30にUQ単独で発表され、10/31サービス開始ということなどもわかっていたのですが、今回WiMAX2+を搭載したモデルを販売するということで、改めて紹介していました。
今回発表されたWiMAX 2+とは、下り最大110Mbps(将来的には最大220Mbpsまで高速化の予定)・上り最大10Mbpsを誇るものになっており、WiMAX 2+に関しては契約開始から25ヶ月に関しては通信量上限なし(それ以降は7GB/月の制限を付加する予定)となっています。
それでいて、WiMAXとの併用が可能なだけでなく、auの4G LTEとの併用も可能になっています(4G LTE併用の場合は1055円/月が後述する基本料にプラスされる)。料金(基本料)に関しては、3880円/月(25ヶ月契約の場合)の「UQ Flat ツープラス」のみになっています。
なお、WiMAX 2+からはSIMカード方式になるので、いわゆる機種変更(機器追加オプション)などは無くなるということです(簡単に言うと、3G以降の機種が行っている契約変更(買い増し)方式になって行くものと推察)。
これにより、SIM対応機器ならいくつでも機種を利用できるものの、WiMAX内蔵型機種の場合はその恩恵にあずかれないため、強制的な変更を伴うことになります。また複数年契約を強いられることになり、長期契約を嫌う人には苦しいものになりそうです。
ただ、普段からauを使用しているユーザーには、「auスマートバリュー mine」というセット契約(auスマートフォンで「LTEフラット」・「ISフラット」・「プランF(IS)シンプル」のいずれかに加入し、かつ新発売されるWi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14で「WiMAX 2+ フラット for DATA」を、同一名義で2年契約もしくは4年契約するもの)で780円/月(2年契約)~980円/月(4年契約)割引されるというものもあるので、一気に普及が進む可能性もあります。
では、ここから新機種の紹介です。今回は国産メーカーの機種紹介です。
①Xperia Z1 SOL23
5インチのフルHDを搭載したストレートタイプのスマートフォン。OSはAndroid4.2。海外でも展開されている「Xperia Z1」がベースになっている。
2070万画素のCMOSカメラを搭載し、充実した撮影機能も備えている。またauの機種では初めてフルセグに対応している(既に搭載されているワンセグ同様、付属アンテナケーブルが必要)。
なお、卓上ホルダが同梱されている他、IPX5/8相当の防水・IP5X相当の防塵機能を搭載する。
個人的感想
カメラ機能に関してはかなり充実しており、高性能レンズGレンズやソニーのCMOSセンサー「Exmor RS for mobile」、そして同社の独自の画像処理エンジン「BIONZ for mobile」を使用することで、よりきれいな映像が撮影でき、撮影シーンを自動で判別してくれる「プレミアムおまかせオート」も組み合わせれば、自身の撮影能力よりもきれいな写真も気軽に撮ることができるので、カメラ機能を堪能したい人にオススメ。
またフルセグ機能も搭載されているので、家にいない時でもきれいな画像でテレビ番組を楽しむことができるものの、録画できないのは残念なところ。
②AQUOS PHONE SERIE SHL23
4.8インチのフルHD・IGZO液晶を搭載したストレートタイプのスマートフォン。OSはAndroid4.2。
1630万画素のCMOSカメラ、3000mAhの大型バッテリー、IPX5/7相当の防水機能・IP5X相当の防塵機能、フルセグだけでなく、端末を握っただけで様々な操作(画面オフ→ロック画面への変更・着信音のボリュームダウン・バイブ機能のオンなど)ができる「グリップマジック」を備えている。
個人的感想
液晶の大きさやカメラ機能はソニーの機種には劣るものの、機種としてのバランスは素晴らしいものになっている。
フルセグに関しては視聴だけでなく録画も可能で、卓上ホルダが同梱されるだけでなく正規品のACアダプタとの併用で最大60分で1日分以上の充電が可能になっている。
ちなみに、握っただけで様々な操作ができ、異常な画面回転を抑えられる「グリップマジック」はなかなか素晴らしいと思われ。
③ARROWS Z FJL22
5インチのフルHD・RAM搭載TFT液晶を搭載したストレートタイプのスマートフォン。OSはAndroid4.2。ARROWS Zになってからauでは第3弾になる。
IPX5/8相当の防水機能、卓上ホルダと純正のACアダプタとの併用で10分で充電できる急速充電機能の他、指紋認証機能、Wi-Fi・3G・LTEの3つの周波数帯を同時接続できるマルチコネクション機能を搭載している。
個人的感想
この機種に関しては、急速充電とマルチコネクションが光っている。どちらも忙しい人にオススメしたい機種だし、繋がりにこだわる人であれば、特に後者は重要になってくると思われる。
④DIGNO M KYL22
5インチのフルHD・TFT液晶を搭載したストレートタイプのスマートフォン。OSはAndroid4.2。
IPX5/8相当の防水・IP5X相当の防塵機能、60分で約8割が珠で充電できる急速充電機能、スライドスクリーン機能を搭載している。
個人的感想
この機種に搭載されている片手が塞がっていてももう一方の片手で画面全体を下げることのできる機能は忙しい時にはぴったりの機能だと思う。これ以外にもキーボードサイズの調整など使いやすさを十二分に引き出している。それ以外は平均的とも。
次回はauの海外モデルなどの紹介です。