秋の新アニメ2014、6回目はKADOKAWA・メディアファクトリーのMF文庫Jで刊行されているライトノベルが原作の「魔弾の王と戦姫(ヴァナディース)」です。
この頃、漢字にカタカナの当て字を付けるのが多くなりましたね。かく言う今作もその一つ。『戦姫』を『いくさひめ』と読まずに『ヴァナディース』と読ませるんですね。ちなみに、ヴァナディースとはフレイヤという北欧神話に出てくる女神の異称で、英語名でもあるそうな。また元素のバナジウムはこの英語名のヴァナディース(バナジス)から来ているのだそうです。以上閑話休題。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。
剣と馬が戦の中心だった時代、ブリューヌ王国とジスタード王国の国境線で起こった些細ないざこざはやがて開戦の端となるのだった。
ブリューヌ王国は総大将の王子の初戦ということもあり、2万5000の大軍勢を率い万全の態勢を採っていたのに対し、かたやジスタード王国はわずか5000。軍勢の数から見れば、ブリューヌ王国の優位は明らかなように見えた。
しかし戦闘が始まると、ブリューヌ王国は総崩れ。遂には総大将の王子まで討ち取られるという惨敗に終わった。全ては伝説の竜具を与えられたジスタート七戦姫の一人、『銀閃の風姫(シルヴフラウ)』ことエレオノーラ=ヴィルターリア(以下エレン)の功績によるものだったのだ(しかも彼女は緻密な作戦をいくつも練って挑んだのに、歯応えなく終わったことに不満を持ったほど)。
その渦中に、ティグルヴルムド=ヴォルン(ティグル)もいた。彼は敗走する自国の軍隊の安全な救出を手助けするために、自慢の弓でエレンを討ち取ろうとするのだが、逆に彼女に悟られ囚われの身となり、捕虜となってしまった。しかし、捕虜にしたエレンの答えは意外なものだった。いわく、「お前は今から私の物だ。私はお前が欲しい」と。
この2人の出会いが、後に語り継がれる英雄譚の幕開けになるとは誰しも思っていなかった・・・。
というふう。
第1話を見る限りでは、非常にテンポもよく、各キャラの立ち位置もよくわかります。特に、ヒロインであるエレンのキモの座りっぷりと竹を割ったような性格が素晴らしい。対してティグルものうのうとしながらもきちんとやる時はやる子とも取れ、第1話で2人の出会いは必然で、互いを補完しているなと実感しました。今はまだティグルは捕虜の身ですが、今後この2人との関係は主従関係以上の物になってくるとわかる展開ですね。
しかしながら、まだ脇を固めるキャラの色が薄いので、今後主人公の2人をより魅力的に引き立てるうえでも、彼らの活躍は重要だと思います。とはいえ、この作品十分面白いですよ。オススメです。
放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。