クライマックスシリーズ・ファーストステージ第3戦、昨日の試合が台風の影響で中止になった関係上、予備日として組まれた今日行われました。
先発はオリックスは西選手、日本ハムはメンドーサ選手と予想通りの展開に。
試合は1回裏に駿太選手がいきなり先頭打者ホームランを打ち込み先制。その回の表ではファインプレーを見せていただけに、このまま行くと『駿太、攻守で大活躍』という流れになるのではと思っていました。そして、日本ハムはこの1点の重みに苦しむことになります。
しかし、取っ掛かりを掴む時は中盤にやってきました。
6回表、この日というよりこのクライマックスシリーズで当たっている小谷野選手と近藤選手が連打すると、代打稲葉選手がタイムリーを放ち、同点にするという大仕事を果たしました。しかし、同点のままではオリックスがペナントレース2位で終わっているため、まだまだ真で喜べないふうでした。
引き分けでもファイナルステージ進出ができるオリックスはランナーは出すものの、あと一本が出ないというふう。これは日本ハムにも言えることで、6回以外は9回までオリックスの投手陣にことごとく抑え付けられていたのでした。双方譲らず1-1。緊迫感を持ったまま、試合は延長戦に突入します。
そして、遂にその重みを振り払う時が来ました。しかもあっけなく。
10回表、その前の回も抑えたオリックスの抑え平野佳寿選手がマウンドに立つと、この回の先頭中田選手が150km/hのストレートをバックスクリーンに叩き込む決勝ホームラン。
その後、増井選手が何とか抑え、雌雄は決しました。1-2で日本ハムはファイナルステージに進んだのです。
ただ、この試合紙一重だったと思っています。正直オリックスがほぼ7・8割がた勝っていてもおかしくない展開でした。
というのも、オリックスも打てないとはいえ、日本ハムも小谷野選手以外は正直打てる人がいなかった感が。特に陽選手は全くタイミングが合ってない。何かしら故障を抱えているのではないかと思わせるほどおかしい。守備には支障がないので使ってるんでしょうけど、正直スタメンを外すレベルに差し掛かっているのは否めません。
また大谷選手も、好調だったミランダ選手を外してまで起用すべきだったのか。できることなら代打のパイとして残すべきではなかったのだろうかと思えてなりません。仮にミランダ選手が当たらない時に替えるレベルでもよかったのに・・・。また大谷選手に関しては、投手起用をしないのも疑問。たぶん、相性の問題だと思うのですが、スクランブル登板もできるような体制をさせるべきだと思うのですが。
日本ハムはファーストステージで出てきた課題を明日という短い時間の間に修正できるかがファイナルステージのポイントになるでしょう。投手陣もほぼ主力を出し切っているので、やりくりも苦しいはず。そうなるとなおのこと打線の当たりが復活しないと苦しい展開になるでしょう。
対してソフトバンクは秋山監督が退任するということになったので、秋山監督のために一丸となって戦うこととなるでしょう。投打も十分休養をしているはずなので、ポテンシャルはフルに発揮できることでしょう。下手をすれば日本ハムを赤子の手をひねる感覚で倒してしまうかもしれません。
しかし、双方どちらにも言えるのは、失うものは何もないという点。
日本ハムは3位というペナントの順位は変わらない点で、ソフトバンクは秋山監督が退任することから負ければ終わりなんだという点で。あとは、どこまで身を捨てられるかになってくることでしょう。
クライマックスシリーズ・ファイナルステージは10/15からソフトバンク1勝のアドバンテージが付いた状態で、最大5戦、福岡にある福岡ヤフオク!ドーム(福岡ドーム)で行われます。