ただ、そう一気に中止にはできないというのは、知っている人は知っているはず。というのも、まだ半数近くの人がガラケーを利用しているというデータがあるからです。もちろんメーカーも、この際スマホに変えましょうなどと様々な施策や初心者向けスマホなどを利用して巻き取りを図っているものの、まだまだガラケーの勢いは往時ほどではないですが、衰えてはいません。
そんな時にガラケーを無くしますなんて言ったら混乱するに決まっている・・・そう思った方は、きちんと携帯電話の業界の動向をよくわかってらっしゃる人だと思います(笑)。
じゃあ、どうするのか?
・・・ええ、新しいOSを投入したフィーチャーフォンを投入するというふうになりました。
もっと専門的に言えば、日本国内で主に流通していたSymbian(シンビアン) OS(フィンランドのメーカーであるNOKIAが開発したOS。ドコモのiモード端末で使用されている)やKCPシリーズ(KDDIとアメリカのメーカーであるQualcomm(クアルコム)が共同開発したOS(正確にはプラットフォーム))などを現在スマートフォンなどで利用されているOSであるAndroidをベースにしたものに切り替えるということですね。丁度auでAQUOS K SHF31が発売されましたが、将来的にはこのケータイが標準化されるというわけです。
こうなることで安価なケータイの開発が容易になる点やOSが共通化されることで、将来スマホへの機種変更も容易になる、警察の捜査の際に解析が容易になるなどのメリットが生じるものの、日本独自のOS開発が後退するなどのデメリットも生じる可能性があります。
今後Androidは日本でも急速に普及することになるのかもしれません。また急速にガラパゴスケータイと言われる日本独自のケータイがこれまた急速に世界標準に飲み込まれるのかもしれません。そう思うと、物悲しさや一つの時代が終わったとも感じられます。

