2015年05月07日

東北へ。2015③ 陸前高田、奇跡の一本松

JR気仙沼駅からBRT(バス・ラピッド・トランジット)に乗って30分くらいで、奇跡の一本松に着きました。
この奇跡の一本松は駅(バス停)名にもなっており、そばには茶屋(道の駅の代わり)があります当初は駅も含め夏期のみの営業だったのですが、来場者が多く押し寄せたため、通年営業になったそうです。その影響か、駅も臨時だったのが季節営業となり、そして常設と変遷をたどっていきました。ちなみに、山の上にある陸前高田仮設市庁舎そばの陸前高田駅から向かうと30分ほどかかるため設置されたといういわれがあります。

実は私、その事実を知らなくて、切符を買った時も『陸前高田』と言って買ったんですわ(苦笑)。90円ほど違ってくるんですけど、買ってしまったものは仕方がない。


SHL23_1446その奇跡の一本松周辺では、大規模な復興工事(主にかさ上げ工事)が行われており、縦横無尽にパイプ(中にベルトコンベアーが入っている)が張り巡らされておりました



SHL23_1447その盛り土が結構な高さになっているのは、周りのものと見比べてもわかるかと。



SHL23_1456そのパイプの一つで、「希望の架け橋」と名付けられた土砂運搬橋
川向かいの今泉地区というところから土砂を採掘し、この橋を経由して高田地区の随所(一部は今泉地区のふもと)に流してくれますこの土砂も超大型のショベルカーで削り採っているため、5年以上かかる工期の短縮に貢献しているのだとか。



SHL23_1473こちらが陸前高田・奇跡の一本松周辺の地図(経路図)
今回は奇跡の一本松の方に向かいます。



SHL23_145020分くらい掛けて歩くと現れてくる奇跡の一本松。



SHL23_1451・・・足掛け3年、遂に奇跡の一本松にたどり着けました
大雨の中、対岸越しでしか見られなかった奇跡の一本松をまじまじと眺められ、深い感銘を覚えたのは言うまでもありません。
陸前高田の復興の象徴として、震災の証言者として、いつまでも残ってほしい。そう願わずにはいられない。



SHL23_1453その隣には、やなせたかしさんが遺したモニュメント「ヒョロ松君」があります。
奇跡の一本松に感銘を受けたやなせさんがデザインしたもので、地元の社会福祉団体がモザイクタイルで製作したものです。やなせさんは、踊りと歌も遺してくれたとのこと。



なお、奇跡の一本松周辺は夕方5時までしか向かえない(夜間は橋の前で止められる)ので、できるだけ早めに向かうことをオススメします。


SHL23_1460それ以外の時間帯は、道すがらにある展望台から眺めることになります。
将来的に、かさ上げの一部に組み込まれることもあり、急峻で階段もご覧の通りかなり急です。足に自信がない人は、つまづきかねない高さです。



SHL23_1458ただ上がっても、現状はベルトコンベアーの入ったパイプに邪魔されてよく見られないふうになっております。ゆえに、早く行って現物を近くで拝む価値があるのです。



SHL23_1457ただ、この展望台は、復興工事の概要が書かれたボードが設置されているので、この復興のロードマップを知ることができ、かつ陸前高田の復興の進捗状況もわかる貴重な場所ではあります。



本来ならすぐにバスに乗って仙台に帰るつもりだったのですが、ここまで来たら、えーいままよという感じで次のバスまで待つことに。実際次のバスまで待っても大丈夫な設定にはしていたわけですし。


残った時間は十分にあるので、今度は東側にある旧道の駅に向かうことにしました。


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Posted by alexey_calvanov at 23:01│Comments(0)TrackBack(0) とっくしゅ~で~す 

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