この作品、原作は声優の浅野真澄(名義は作家として名乗っている「あさのますみ」)さんと「ハヤテのごとく!」でおなじみの畑健二郎さんが作画をしている同人サークル「はじめまして。」が製作しており、当人達の人気もあるのといわゆる「あるあるネタ」である点、そして声優業界の裏事情が垣間見えるということもあって、人気作品となりました。
当初から浅野さんがアニメ化を画策していたこともあり、非常に事が早く進んだのではないかと思われます。本人もアニメ化の過程を知りたいというふうに思っていたからでしょうね。
ちなみにテレビアニメ化の際、浅野さんの所属する青二プロダクションの後輩にあたる元プロ野球選手で現在は中日ドラゴンズのゼネラルマネージャーを務める落合博満さんの息子福嗣さんが出演することでも話題になりました。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。
青空プロダクションに所属する一ノ瀬双葉は、まだ声優としてはデビューしたて。普段はアルバイトをしながら生計を立てる立場である。
ある日、そんな彼女に「仏戦士ボサツオン」の端役ではあるが、声優としての仕事がやって来た。そのアフレコスタジオで、ほぼ同じ境遇(双葉とほぼ同時期にデビュー)の萌咲いちごと幼い頃から子役俳優として実績を積む現在中3の『ベテラン(キャリア10年)』の小花鈴と出会う。後に、この3人は時にぶつかりあい、時に共に励まし合いながら、声優としてのキャリアを積み上げていくことになるのだった。
というふう。
繰り返しになるかもしれませんけれども、この作品は業界のあるある話や裏話を織り交ぜながら進められていっておりますが、アニメや声優業界に詳しくない人でも理解しやすいように、コロリちゃんを介して解説を行っております。この解説も絶妙なタイミングで入っており、作品の流れを邪魔しないように配慮もされています。
作品そのものも、業界の内情をわかりやすく伝えていますし、新人声優らしい葛藤も味わえて、ドキュメンタリーアニメとしてもよくできているなと感じました。作品のテンポもいいですね。
ちなみに、この作品エンディングの曲が素晴らしい。あの3人がイヤホンズとしてユニットを組み、ラップ調で(ラジオの)番組進行をしながら歌うというちょっと斬新なものになっています。オープニングはCD化されるみたいですが、エンディングは難しいのかなぁ。個人的にはラップというジャンルが日本ではダメだろうと思っていた中でよくできていると感じたので。
放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。

