日本シリーズ第3戦ヤクルト×ソフトバンク、場所を神宮球場に移して開催されました。
この日の試合は乱打戦になり、ヤクルトの先発杉浦稔大(としひろ)選手もソフトバンク先発中田賢一選手も5回を終える前に早々と降板し、中継ぎ勝負の様相を呈してきました。
そんな試合の中で、ひときわ輝き注目を集めたのが山田哲人選手。ある意味今日の試合を決定付けただけでなく、彼がいなければ今日もヤクルトは負けていたことでしょう。
というのも、1回裏に先制2ラン、3回裏に逆転のソロ、そして再度逆転にされた5回裏には代わったばかりでポストシーズン調子のいい千賀滉大(こうだい)選手から再度逆転となる2ランを放つという離れ業を成し遂げたからです。
この3打席連続ホームランというのは、過去(1970年)に長嶋茂雄さんが2試合にわたってという形で記録したことはあるものの、1試合3打席でのホームランは史上初なのだそうです。ちなみに、3打数連続ホームランという記録もあり、これは過去(2003年)に金本知憲さんが記録しています。この記録は、1四球を挟んだもので、やはり2試合にわたってのものになっています。まさに、山田選手の記録はすごいもので、記録にも記憶にも残るものになるでしょう。
この3本のアーチでやっと打線が覚醒したのか、8回裏に畠山和弘選手のソロと中村悠平選手の2点タイムリーでダメ押し。ヤクルトがソフトバンクを8-4で制しました。
でもね、この3本で勝てなければヤクルトは重傷だよ(笑)。中継ぎ陣が踏ん張ったおかげで呼び込んだ勝利とも言えるので、今後神宮の(今日の試合を含めた)3戦は中継ぎ投手の使いどころと継投策がポイントになってくるでしょう。神宮は球場が狭いですからね。
ただ、これで少し面白くなってきましたよ。何せソフトバンクが圧倒的に強いと思っていましたから。この試合でほころびができて、そこにヤクルトが突っ込めれば、あるいは・・・。