オーバーラップ自身が新参会社で、過去にアニメ化されたのもMF文庫Jから移籍して再起動した「IS〈インフィニット・ストラトス〉2」だけだったので、この作品が事実上オーバーラップ文庫として初のアニメ化と言ってもいいかもしれません。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。
主人公は目覚めると暗闇の中にいた。ここがどこなのかわからないまま、自分の名前以外は何も思い出せない(時に昔住んでいた世界で使っていた物の名を思い出すが、それが何なのかがわからない)。同じ境遇に置かれた何人かの仲間達と共に踏み出した先にあったのは、異世界「グリムガル」。
そこでは、義勇兵となり見習いからステップアップして生きていくか、街の人間として細々と生きていくか、いずれにせよ自分自身で身を立て生活していかないといけないのだった。既に仲間の何人かは率先してグループ作りをしていき、残った主人公達は、半ばなし崩し的にグループを作り、ギルドで職を手にし、見習い義勇兵として生きていくのだった。しかし、彼らはゴブリン1匹を倒すのに苦労する有様。彼らは生き延びることができるのだろうか。
というふう。
総じて、この作品は地味です(苦笑)。特に主人公達が活躍して終わりではなく、ゴブリン1匹にも手こずり、日々の生活にも困窮する中で、徐々に仲間としての一体感を高めていこうとする過程が丁寧に描かれています。そういった点では、実に現実的で等身大のキャラたちの集まりとも言えます。そう考えると、かなり異質で今後の展開が楽しみになってきます。
ただ、このまま地味な展開が続くことになると、中だるみになりかねず、見ている人間も飽きてくることでしょう。恐らく今後数話の間で人間的に成長していくのでしょうけど、その過程をいかに上手く見せるかなんでしょうね。ここで超人的な活躍をしてしまえば、第1話の展開が何だったのかと言われてしまいかねないわけで、最初はRPGのレベルアップのように徐々に力を付けていくという流れになるのではないのでしょうか。
放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。

