2016年02月19日

神をも恐れぬ人だったのか

今年はアメリカ大統領選挙があるため、アメリカ全土で候補者への議論が活発に行われています。中でも共和党のドナルド・トランプ候補は過激な発言で周りに敵を作りながらも、圧倒的な支持者を集めています世論調査でもトップを突っ走り、一時失速しかかっても驚異的な補修力で乗り切っています。


そんな彼が、昨年10月に「メキシコ国境に不法移民防止のために壁を作る」と発言したことが、最近再び大きな話題になっています。
先述の発言に非難を浴びせたのは、何とローマ法王フランシスコ。外国の一指導者ではあるものの、世界的にはカトリックでありながら革新的な発言や清貧を是とする行動を行い尊敬を集める人でもあります。アメリカでも国の歴史からプロテスタントが多いにも関わらず、人気を集めております。

そのフランシスコ法王が彼の発言に対し、「架け橋を繋ぐのではなく、壁を作ることだけを考えることはクリスチャンではない」と返しました。確かにそうだわ。

また、このフランシスコ法王の発言に対し、トランプ候補は「宗教指導者が人の信仰に疑問を投げかけるのは恥ずべきことだ。(中略)IS(イスラミック・ステート)にバチカンが攻撃されたら、法王は「トランプが大統領になっていればよかった」と祈ることになるだろう」と。要は「オマエの国が攻撃されても、守ってなんかやんねーぞ」と駄々っ子のように言ってるようにも。


不法移民問題は、アメリカにとっては悩みの種です。安価な労働力は元々住んでいる国民の職を奪いかねないのですから。だからといって、正当な手続きを踏みたくても踏めないので仕方なくやって来る人が多いの事実追い返すことも重要ですが、壁を作って入れないようにするのは過剰とも閉鎖的とも言えます
だからこそ、不法移民であっても、きちんとアメリカ国民としてやっていくことを宣誓できる人達であれば、許すべきだとも思えるわけです。その線引きが一番難しいのでしょうけど、長い間移民政策を行ってきたアメリカなら、その対策も可能なはずです。


過激な発言に気を取られ過ぎて、物事の本質を見抜けなくなってしまったら、アメリカも終わりだなと。今年のアメリカ大統領選挙は、アメリカ人の物の見方が試される選挙になりそうです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) etc 

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