春の新アニメ2016、12回目はオリジナル作品の「はいふり」こと「ハイスクール・フリート」です。
この作品は期待していた人が多く、BS11に資本参加しているビックカメラグループ(ビックカメラ・ソフマップ・コジマ)のアニメ・ゲーム関係の売り場の紙袋に「キズナイーバー」と共に描かれていました。というのも、この作品はBS11が製作に関わっていたからなんですね。しかし、毎月下旬頃に届くケーブルテレビの番組表には、「はいふり」ではなく、「ハイスクール・フリート」と記載されていたので、正直「おや?」と思ってしまいました。「ハイスクール・フリート」で検索をしても引っ掛からないので、これは一体どういうことなんだと疑念を抱いたものです。まさかあんな幕切れになるとは・・・。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。
今からおよそ100年前、プレートがずれたことにより国土のほとんどが沈んだ日本。沿岸にあった都市は水上都市になり、やがて海上都市へと発展していく。
それに伴い、女性の社会進出が活発化。中でも海の安全を担う「ブルーマーメイド」があこがれの職業となっていった。
主人公もその中の一人。幼馴染みと共にあこがれの「ブルーマーメイド」になるために、難関を突破し横須賀の海洋高校に入学することになる。
というふう。
最初のイメージ画像や放送開始前のCMは、どちらかというと緩やかな雰囲気を醸し出し、まるでゆるふわアニメ的な展開になるのだろうと思ったら、さにあらず。最初こそシリアスな展開は醸しだしてはいなかったものの、後半になってから怒涛の展開。急にシリアスチックになり、最後は反乱者の汚名まで着せられる始末になりました。
ただ、これが面白いのかというと、正直そこまでとは。「ガールズ&パンツァー」の二番煎じ臭さは否めないし、なぜタイトルをわざわざゆるふわ的アニメのような名前にしてまでしなければならなかったのか。そのあたりがいまだに解せません。全くもって意味がない。シリアス展開に自信があったのなら、最初から「ハイスクール・フリート」で勝負すればいいのです。
そして、「はいふり」にしたことで、いまだ放送局の中には「ハイスクール・フリート」に対応できていないところもあるばかりか、レコーダーは「はいふり」でしか対応していなかったので、改めて録画設定をし直さなければならないという、視聴者に弊害を与えるばかりの作品になってしまった感があります。
今回の展開は百害あって一利なし。二番煎じな展開だわ、面白みには欠けるわ、仮に次回見たいと思っても録画ができていないわ、ホントに視聴者を舐めてるわ。
まぁ結局は、♪わたしたち記念日の流れるCMまでがピーク。出落ちにも程遠いアニメになってしまったわけです。そんなんだったら、いっそのこと「はいふり」というゆるふわ学園系アニメが見たかったわい、と嫌味を言ってみる。
放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。