まずは日本、かねてから新ハードとして発表されていた開発コード「NX」の発売が2017年3月になると発表されました。この「NX」、詳細は2016年中に発表するとしていましたが、一応発売時期は明かしてくれたというふうですかねぇ。まだ仕様が発表されていないので、その点では詳細を発表していないという見方もできます。ただ、ネットワークを利用したものないしはスマートフォンアプリとの連携は、DeNAとの連携を公表した点から見れば、可能性として十分に考えられることでしょう。
もう一つはアメリカから。
アメリカにあるNintendo of America(NOA、米国任天堂)は、「Animal Crossing(どうぶつの森)」と「Fire Emblem(ファイアーエムブレム)」がアプリとして発売されることを発表しました。こちらに関しては全く具体的なことが決まっていません(苦笑)。ゆえに、落とし切りのアプリになるのか課金制にアプリになるのか、日本での展開があるのかというあたりも全く決まっていません。ただ、あまねく普及を考えれば、iOSとAndroidには確実に配信されることになるでしょうけど、ライバルになるマイクロソフトが手掛けているWindows Phoneアプリへの配信は難しいのかもしれません。
個人的には、基本的には課金制のアプリになっていくのではないかと思います。長い目で稼げるというふうなら、ダウンロードは無料にして課金で稼ぐ方がいいかもしれませんね。ただ、その課金の位置付けは、「どうぶつの森」は基本プレイ無料で、家具などのコンテンツで課金するという方針になるのでしょう。
逆に「ファイアーエムブレム」では、ダウンロードに課金を掛ける落とし切りになるでしょう。課金制にしたいところでしょうけど、課金にすべきところが少ないのではとも。敢えて課金にするなら、ショートカットできるルート、追加ステージ、強力な武器・防具、格闘場などのレベル調整施設の部分で課金制度が起こるのかもしれません。
今回の矢継ぎ早の発表から見て、任天堂が課金制度を行わないとする従来の方針を大きく変えることは否めなくなってきました。恐らく「NX」でも課金制度が絡んでくるものと思われます。徐々に課金をメインにしていくという方針は見せていたものの、これほど明確に行う意思を見せたのは初めてのことなのではないのでしょうか。
そうなった場合、重課金者への扱いや課金ジャンキーになってしまうような人達を生み出さない対策も必要になってくることでしょう。Googleやアップルが使っているようなカード式の課金(任天堂で言えば、ニンテンドープリペイドカード)のみにするとか上限を設けた課金制度にするのかなどといった今後の課金への対応に期待と気懸りが双方持ち上がって来ましたね・・・。

