ノルウェーとフィンランドの国境にまたがってあるハルティア山(1331m)の山頂部分をノルウェーに贈答し、ノルウェー領にすることを計画していることを同国の国営テレビを通じて公表しました。
どうしてこんなことを言い出したのかというと、一つはフィンランドが独立100周年を2017年に控えているから。しかし、これだけであげるのか・・・日本人ならそう思いますわね。そうです、もう一つの理由があるのです。
実は、このハルティア山をノルウェーに贈答しようという話は1972年にまでさかのぼります。
この山を含め測定調査を行っていた時、フィンランドへの寄贈案を思いついた方がいました。その人はノルウェーの国土地理作成当局の職員だった方で、その人の志が広がっていき、ここ最近ではそれがフェイスブック上で国民の間に広がり、キャンペーンとなって盛り上がっているのだそうです。
じゃあ、何でそんなことを思いついたのかと言えば、ノルウェーでは山が当たり前のようにあるから一つくらいあげてもいいんじゃないという風潮みたいなものがあったようなのです。逆にフィンランドは日本とほぼ同じ広さの国土なのにもかかわらず、ほとんどが1000m以下の低地。そのため山へのあこがれが高いようです。
今回の譲渡が実現すれば、北欧の偉大な相互関係にも影響を与えるとも考えられており、小さい山の山頂が北欧にとって重要なものになるのかもしれません。どちらにしても、日本ではできないわ・・・。

