今日の試合を振り返る前に、J1が今日で終わったので、そこから話していきましょう。
既に湘南ベルマーレとアビスパ福岡のJ2降格が決まった中、最終節までに名古屋グランパスエイト・アルビレックス新潟・ヴァンフォーレ甲府・ジュビロ磐田の4チームが残留を賭けて争うという白熱したものとなっていました。中でも名古屋は約四半世紀守ってきたJ1に残れるかが焦点になり、去年の清水エスパルスに続いてオリジナル10の一角が落ちるのか否か、固唾を呑んで見守っていた人も多かったのではないのでしょうか(前売り券が完売だったので、当日はNHK名古屋かスカパーで試合を見た人が多かったのでは)。
試合は磐田はベガルタ仙台と戦い0-1で負け、新潟はサンフレッチェ広島と戦い0-1で負け、そして名古屋グランパスエイトは湘南ベルマーレと戦い1-3で負けました。この結果により、名古屋はJ2降格が決まりました。ジョロブスキー監督の就任も田中マルクス闘莉王選手の復帰もJ1残留には結びつかなかったのは、残念であると同時に、皮肉なものだなと。いい選手がいても、いい監督が就いてもダメな時はダメなのだと。これは岐阜の現状にも当てはまりかねないので、気を引き締めて見てほしいものです。
しかし、逆を言えば、いいモチベーションができたとも。名古屋のファン・サポーターには申し訳ないのですけれども、名古屋がJ2降格になったことで、岐阜は頑張って戦い抜いて残留すれば、念願の名岐ダービーができるのです。先日行われたギラヴァンツ北九州に負け、最下位に落ち苦しい状況下にある中で、一筋の光明になってくれればいいのですが・・・。
さて、今日の試合は名古屋の試合が終わった約2時間半後の18:00に開始となりました。祝日なのにナイトマッチなのは、仕事や学校があるところが多かったためかと。しかし、観客は3920人。今日の天気のようにお寒い動員になってしまっておりました。しかし、こんな時は何かをやるのが岐阜。過去の劇的勝利も観客動員数が少ない時に起こされるのが多いのです(いつも少ないじゃんというツッコミは無しよ(苦笑))。
かくいう私も、仕事があったので、ハーフタイムの時に入場するほど。しかし、今日はラジオ中継がぎふチャンで行われておりました。しかも今日はぎふチャンがスタジアムでラジオの無料レンタルをしていたらしい。でも夜はエリアの岐阜でもぎふチャンが入りにくいのに大丈夫か?

ところが、岐阜は後半から猛チャージを掛けます。
後半7(52)分にはレオミネイロ選手の芸術的なシュートで同点に追い付き、以降岐阜の押せ押せムードになりました。やっと数的有利を生かせるようになったとも言えますね。それでも群馬の固い守備を破れず悶々としていた中、遂に均衡を破る一発が後半42(87)分、一人の伏兵によって起こされたのです。
ゴール前でごちゃごちゃした中、放たれたゴロシュートがサイドバーに当たってゴールに吸い込まれたのです。それを放った伏兵が冨士祐樹選手。2015年に北九州からやって来たものの、1年以上ゴールから遠い存在でした。常にスタメンに出られない中で静かに闘志を燃やしてきた伏兵がやってくれたのです。
結果的に、この得点が響き、2-1で逆転勝ち。連敗を5で止めたのです。



次の試合が11/6の横浜FC戦だったということもあり、2つの意味で大きいと思います。
一つは、中2日という苦しい日程になる中で勝てたということ。しかも終盤に逆転勝ちという劇的な勝ち方だったので、正直勢いが付いた(厳しい言い方をすれば、10人になっている相手に、ここまで苦しめられるのはまずいんじゃないのかと思うけれども、勝てばよかろうなのだ)と思っています。
もう一つは相手の横浜FCが5連勝という中なので、互角にぶつかるには勝利が絶対条件だと思っていたからです。
田森大己・鈴木潤両選手のケガが痛いですけど、シーズン開始前から誰もがレギュラーになれると思っている選手層なので、誰かがフォローしてくれるものと思っています。今日の試合であれば、田中パウロ淳一選手がそのいい例です。次の試合も鈴木選手の穴を埋めるディフェンダー(ではなくてもいいけど)が出てくれることを願っています。
その後はアウェーでロアッソ熊本、そしてホームで最終戦の東京ヴェルディが控えています。負けられない試合が続きますし、勝ち点で同じでも得失点差でかなり不利な状況下に置かれている岐阜にとって、勝ち点を積み上げること、強引かつ極端な言い方をすれば、絶対に負けられないかつ勝たないといけない状況下になっています。
そして、先述しましたが、岐阜にもモチベーションになる材料ができました。北九州は新スタジアム落成・福岡ダービーというモチベーションで戦い抜いています。だからこそ北九州は残留圏に食い込めているのだと思います。岐阜も『最後の一枠』に勝ち抜くために全力でかつ負けない闘志をむき出しにして戦い抜きましょう。ホーム2試合は絶対に有利ではありません(今年のホームでの成績を見たら一目瞭然(泣))。
勝ち抜こう。そしてJ2にやって来る『新参者』の名古屋に『先輩』として一泡吹かせてやろう。ここがJ2という厳しいカテゴリーなのだと。
J2残り試合は3。最下位・入れ替え戦順位との勝ち点差は無いものの、得失点差次第でどちらかに落ちかねない厳しい状況。

