昨日、サッカーのJ3最終節とJ2のJ1昇格プレーオフが行われました。
まず前座試合的な扱いで、各地でJ3最終節が行われました。特に注目されたのが、優勝とJ2昇格(ただ、今回は栃木のみが対象で、過去J2に所属していたことがあるので、正確には復帰)の掛かった試合。沼津で行われたアスルクラロ沼津×栃木SC、鳥取で行われたガイナーレ鳥取×ブラウブリッツ秋田の2試合です。以前にもお話しした通り、3チームが拮抗しており、条件次第ではJ2ライセンスの持たない秋田と沼津がワンツーフィニッシュとなり、その成績がJ2の降格にも影響する事態になったのです。
その試合は13時にキックオフ。
沼津×栃木は、前半7分に沼津が先制し、秋田はまだ得点を挙げていなかったことから、このまま進めば、沼津優勝、栃木2位、秋田3位になるので、栃木はJ2復帰になるのではないかと思われました。
ところが、後半16(61)分・後半22(67)分・後半29(74)分に秋田が相次いで得点を挙げたため、得失点差で上の沼津は変わらないものの、秋田が2位に躍り出て、栃木は3位転落となり、沼津・秋田でのワンツーフィニッシュが現実味を帯びてきました。
そんな中、点が是が非でも欲しかった栃木が、後半32(77)分粘って粘って遂にゴールマウスをこじ開けます。この値千金の1点を栃木は守り抜き、逆に沼津はこれ以上点を加えられずに、1-1で試合終了。鳥取×秋田は、0-3で終わり、この結果、秋田が3位からの逆転優勝を飾り、沼津は惜しくも3位に終わりました。そして、栃木が2位に滑り込み、2年ぶりのJ2復帰を果たしました。一方で、J2最下位だったザスパクサツ群馬のJ3降格が決まりました。
秋田は夏場以降少し息切れしたものの、1試合目~4試合目、6試合目~16試合目まで負け無しだったのが大きかったですね。あそこで大きく稼いでいたから後半の息切れでも大きく落とさなかったんだと思います。
沼津は大健闘ですね。最後の最後で初参入初優勝を逃してしまいましたけど、最後までトップ争いをしていたことは素晴らしいですよ。JFLから上がってくるチームが怖いことを裏付けましたし、あそこでもまれているから、Jリーグに入っても違和感や緊張感を味合わずに戦えたのかなと思います。そう思うと、『門番』のHonda FCやソニー仙台の存在は大きいんだなぁ・・・。来年は優勝を十分狙えるチームだと思います。ホームスタジアムのJ2規格化署名運動が盛り上がるといいですね。
そして栃木J2復帰おめでとうございます。攻撃的なチームの印象があるので、一度攻め込まれると怖いなぁと思っています。栃木行ってみたいねぇ。一枚岩チキンが有名なんだって?食ってみたいわ(ギャハ)。
午後4時からは、J1昇格プレーオフが開催されました。決勝戦は名古屋グランパス×アビスパ福岡となり、名古屋の本拠地である豊田スタジアムで開催されました。観客動員数が約38,000人だってよ(汗)。オアシス21のパブリックビューイングも250人ほど集まったのだそうな。
試合は、引き分けてもいい名古屋が終始優勢に進め、勝たなければいけない福岡のお株を奪うような堅守で翻弄。最終的にはスコアレスドローになったものの、規定により名古屋のJ1復帰が決まりました。まぁ、魔境豊スタとかアウェイ豊スタとか言われていますけど、今年は2勝2分4敗だもの。負け数は多いけれども、引き分けでもよければ五分五分になるもんね。そりゃ有利だわ。
何より、ジェフユナイテッド市原・千葉線の内容を見ている限り、上がっちゃいけないチームだと何度も思った。結果復帰になったのなら、頑張ってほしいけども、悪運だけで上がったチームは来年苦労するよ。現状ならよくてもかつての中庸のチームまで止まりなのかな。風間八宏監督の真価が問われます。
同時に移籍の噂が出た川崎フロンターレ所属のたエドゥアルドネット選手の移籍への道筋も付いたのかなと。恐らく移籍への条件は名古屋のJ1復帰だったでしょうし。
とにかく名古屋は戦力の再構築と戦術の確立が最優先課題になるでしょう。変幻自在の戦術が機能するようになれば、J1でも上位にいられるようになるかもしれませんけど、風間監督がそこまで柔軟になれるのか気になるところ。上がるために柔軟になっただけなら、ダメでしょう。常に柔軟になることが求められるでしょう。選手も付いて来られるかが同時に課題になります。J1に運だけで上がってきたと言われない、言わせないようにするためにも、実力をもっと付けてほしいものです。