丁度去年の今頃、珍しい魚の刺身を買ってきたことをネタにしたのですけれども、久しぶりにスーパーで聞き慣れない魚の刺身が売っていたので、値段も手頃だったこともあり、買って参りました。
今回売っていた刺身の魚は、「ハチビキ」というもの。福岡県産だそうです。
で、調べてみました。
大きさは70cmほどで、紡錘形をした真っ赤なボディが特徴の魚です(ただし、身の色は赤でも魚としては白身扱い。まるでサケみたいだなぁ・・・)。そのため「アカサバ」という別名もありますが、サバの仲間ではなくスズキの仲間(ただし、サバもスズキもスズキ目という大きなカテゴリーでは同じ)。水深100~400mの深さを住処にしており、日本の暖かい海流の流れるところなら獲れる魚です。
釣れないことはないのですが、獲れる量は非常に少ないとのこと。特に関東では、「アカサバ」という名から、赤い身の色が血の色を連想させるため嫌悪されている魚でもあるそうです。しかし西日本では、よく食べられる魚とのこと。どうもだしにすると特に美味いそうです。
では、頂いてみましょう。
まず、白身の魚というふうには思えない身の軟らかさ。白身はタイとかがそうですけど、硬い(よく言えばコリコリした)印象があるんですけど、ハチビキはサケのように身が軟らかめ。だからといって、サケほど脂は乗っておらず、赤身のような歯応えもあります。ただ軟らかいだけじゃない、食べ応えもしっかりした中々憎めない魚ですね。
味そのものは少し淡白ではあるものの、クセが無いので美味しく召し上がれます。
なお、今回は夏真っ盛りなので、旬の時期ではあるものの、産卵期(6月)は過ぎてるので、こんな感じなんでしょう。冬場に揚がると脂が乗ってくるそうな。味は悪くないので、冬場に食べてみたいね。