以前にも書いた通り、「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」(以下地域CL)を観に岐阜県岐阜市にある長良川競技場まで行って来ました。
第1試合は10:45キックオフのため、朝少し早めに名古屋を出発。およそ1時間ほどで岐阜メモリアルセンターに到着。
着いた長良川競技場、いつものような華やかさは見る影もない。FC岐阜のホームゲームの時は、のぼりがずらっと並んでたりしたので、その感覚に慣れてると、少し寂しくもある。
着いて早々に買ったのが、マッチデープログラムにあたる公式冊子。今回出場する12チームの紹介や地域CLの記録を書くためのページ、過去の記録などが掲載されています。
そして、地域CLを語る上で、外せないのが北海道十勝スカイアースに所属する浅井達郎選手。他の選手と違い、前所属が『やきとり工場』となっているのだ(笑)。
・・・これは、一旦選手としてのキャリアを終えて、やきとり工場に就職したのか、やきとり工場のサッカー部に所属していたのか、はたまたそれ以外なのか、そもそも論でやきとり工場にしているのはなぜか、疑問は尽きないです。
なお、ウィキペディアでの前所属はクラブフィールズ・ノルブリッツ北海道(現在のノルブリッツ北海道)になっています。
さて、ここで地域CLのルールをば。
今大会は90分一本勝負になっており、90分戦って同点の場合は引き分けになります。それを3日間で3試合行うわけです。
勝った場合は勝ち点3、引き分けの場合は同じく1、負けた場合は同じく0となります。Jリーグと同じルールになったわけですが、去年まではPKになった場合に勝ち点の差を付けていたので、引き分けで終わると少し厳しい状況に追い込まれるわけです(3分なら勝ち点3しか稼げないため)。
選手交代はJリーグと違い、最大5人まで可能です。これは過密日程に考慮したものと思われます。
それでは、第1試合の相手の紹介。
こちらはアルティスタ浅間の横断幕。
今大会では、メイン席のみが開放になっていたため、サイドやバックは原則入場禁止(弾幕張りと外す時のみOK)になっていたんですね。
そして、こちらが鈴鹿アンリミテッドFC。
準地元ということで、多くの弾幕が持ち込まれていました。
そして、こちらが大挙して押し寄せた鈴鹿サポーター。
鈴鹿名物の試合前のラジオ体操もバッチリ(笑)。でもあれって、選手が入ってきたら一旦止めて応援するんだね。初めて知った(ニヤニヤ)。
こういった見知らぬチームの様々な特徴を知ることができるのも、地域CLの魅力なのかもしれませんね。
今日はメイン自由席のみ開放だったとはいえ、全席無料という太っ腹。そもそもアマチュアリーグでJFL(日本フットボールリーグ)以下は無料試合なんですよ(ごくまれに有料開催があるので注意)。だから、よかったら観に行ってあげて下さい。
そんなわけで、普段ならおいそれと行けないスーパーシートの最前列で観戦(爆)。
試合は劇的なものとなりました。
前半は鈴鹿の調子が思っていた以上に上がって来ず、終始浅間のペースになっていました。そこで前半36分に決められ、いきなり鈴鹿は窮地に追い込まれたのです。というのも、次の試合でバンディオンセ加古川が勝ってしまうと、今日1位通過が決まってしまい、鈴鹿は日曜日にワイルドカード狙いをするという厳しい立ち位置に追い込まれるからです。初日引き分けで勝ち点1があるとはいえ、厳しい展開にはしたくないでしょうから、後半は必死にやるしかないという状況になったわけです。
案の定、後半は前のめりになって挑んだものの、なかなか破れない。それでもほころびができてきた浅間の守備を突き、後半14(59)分に同点、後半35(80)分に逆転に成功。辛くも逃げきったふうになりました。
鈴鹿はこぢんまりとし過ぎてる。去年見た時の圧倒的な強さが全く無い。もしかすると2016年の地域CL決勝をピークに戦力が微妙に落ちているのではないかと思うんです。
今は東海リーグで圧倒ないしはFC刈谷と競っているとはいえ、今年昇格を逃したら、刈谷に抜かれ、FC伊勢志摩に抜かれ、しまいには格下だと思っていたクラブといい勝負になってしまうのではないかと心配しています。元プロ選手を多数抱えているだけに経営面でも大変でしょう。早いうちに決めないとそろそろリミットが来ているのではと思ってならないのです。でもその危機感を感じられないチーム。うーん、このままだと厳しい戦いになりそう・・・。
一方で浅間は大健闘。若い選手が多い中で、ここまでやれたのはいい経験になるでしょう。来年サウルコス福井といい勝負ができれば、一気に昇格候補にノミネートされるでしょうね。
続いて第2試合。
こちらはJ.FC MIYAZAKIの横断幕。
・・・2つしかない(汗)。
一体何でと思ったら、この姿を見て全て解決。何とコアサポが1人しかいない(汗)。
たった1人で選手を鼓舞しておりました。他にもサポーターは来ていたと思うのですが、コアサポまではいかないようで。これは普段の観客動員が気になるわ・・・。
一方で、こちらは加古川。
兵庫県とはいえ、多くの弾幕とのぼりが飾られておりました。
こちらの試合も劇的でした。
MIYAZAKIの動きが早い!かつ最後までほとんど息切れしなかった。終盤が危なかったけど、早いパス回しと立体的にフィールドを使い、加古川をほぼ圧倒。それでも中々点に繋がらないのが祟って、後半14(59)分に過去側が付いた一瞬の隙にやられ、先制されてしまいます。
これでMIYAZAKIは焦ったのかギアを一段階上げたのかわかりませんが、ますますヒートアップ。必死の猛攻の末に後半22(67)分に追い付きます。しかし、その後はこう着状態になり、段々と加古川が疲れの出始めていたMIYAZAKIに襲い掛かります。それでも最後の力を振り絞ったMIYAZAKIが後半45(90)+2分にヘディングを決め、劇的な大逆転劇を演じてしまうのです。
いやぁ、MIYAZAKIのサッカーはアスルクラロ沼津のように速攻型で惚れる(笑)。実に素晴らしかったし、強い。コイツは怖いぞ・・・。
たった1人の応援が報われてよかったです。
心なしか激しくたたいているように思えます。
こんなアツい試合、明日も見られるので、時間のある方は是非ともどうぞ。