大リーグ・シアトルマリナーズのイチロー選手が、現役引退を発表しました。
もう彼の功績を語るのは野暮だと思いますが、敢えて。
オリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)に入団した時には、シーズン200本安打の新記録(公式記録は210安打。当時)、7年連続首位打者、2年連続MVPなどという輝かしい成績を引っ下げて大リーグへ。
大リーグでもメジャーシーズン最高安打を更新(262安打)を筆頭に10年連続200本安打を達成し、新人王、2度の首位打者と1度の盗塁王、このうち首位打者と盗塁王を同時に獲るというジャッキー・ロビンソンさん以来の記録を作っています。そして、メジャーのみで3089安打、日米通算4367安打という偉大な記録は、今後野球というスポーツが続く限り、永遠に語り継がれることでしょう。
大リーグ以外では、ワールドベースボールクラシックで日本の2度の優勝に貢献しています。
その後、ニューヨーク・ヤンキースやフロリダ・マーリンズに移籍しても、衰えを感じながらも、輝かしい活躍を見せていました。そして、2018年にシアトル・マリナーズに復帰しました。
しかし、昨年は44打数9安打と振るわず、5月にはGM補佐という職責を与えられたものの、選手としての登録を抹消されました。そして今年もオープン戦で振るわなかったにもかかわらず、3Aからメジャー登録され、日本での開幕戦を迎えたという流れになりました。
正直引退になるという報道には、驚きを感じなかったです。去年あたりから成績不振に陥っていたので、本当なら去年の5月、GM補佐になるあたりから引退を示唆されていたのではないかと思います。もしかすると、オープン戦の不振を鑑みて、日本での開幕戦を引退へのはなむけにするとイチロー選手自身が考えていたのかもしれません。
私自身が印象に残っているのは、イチローではなく鈴木一朗と呼ばれていた頃に出場していたジュニアオールスター(いわゆる2軍選手のオールスター)。その時MVPを獲っているのですが、鋭いスイングでホームランを放ったシーンが一番ですね。ものすごいバッターがいるんだと思って見ておりました。2軍のオールスターだったとはいえ、インパクト十分でしたよ。それでもここまですごい選手になるなんて、あの時には想像できなかったです。
愛知県豊山町から出た世界のスーパースター、イチロー。あなたの功績は永遠に残ることでしょう。本当にお疲れ様でした。