2019年05月15日

国益に溺れ、国益に足をすくわれる

衆議院議員の丸山穂高さんが所属していた日本維新の会を除名される事態になりました。


事の発端は、5/11に北方領土の国後島をビザなし交流で訪れたこと。訪問団の一員(元々北方担当だった経緯を買われての訪問団入りだったのだと思う)として訪れたのですが、ゲストハウスで飲酒を薦められて泥酔してしまい、記者団と元島民の団長との対話中に割って入って、戦争で取り返すのは賛成かと詰め寄ってきたこと、かつ戦争で島を取り返すしかないという主旨の発言を繰り返し、団長などから抗議を受けることになりました。
当初は日本維新の会の松井一郎代表も厳重注意での処分(その後本人が謝罪することで解決)を検討したものの、与野党問わずに国後島での彼の発言を問題視し、厳罰を求めたため、松井代表も除名処分に動いたという流れです。
今回の騒動で丸山議員は離党届を出して幕引きを図ろうとしたのですが、厳重注意で動いていた松井代表も先述のこともあって、除名処分に『せざるを得なかった』と見ることもできるでしょうね。真相がわかって除名処分に『しなければならない』だったらいいのですが・・・。


元々丸山議員という方は、素行が悪いことで一度党内で注意を受けていたそうです。こちらも飲酒絡みで、一般の人と口論になって相手の手を噛んだという顛末その時に断酒すると宣言していたのにもかかわらず、再選されたことでうやむやになり、今に至ってしまったのだとすると、何とも情けない。


まぁ、丸山議員の今回の発言は言語道断でしょうね。もう1回日本史と世界史を勉強し直せと言いたいです。
そもそも北方四島は日本固有の領土と定められており、過去日露間の条約(1855年の日露和親条約以降)で一貫して日本領として認められています。しかし、第2次世界大戦終了直後にソ連軍が侵攻して以降ソ連の下で不法統治され、現在もロシアの不法な管理下に置かれている状態なのです。それでも何とか返還してもらえないかと交渉している段階なのです。武力で取ったことは許せなくとも、そこは水に流して、最善の方法で解決できるよう日本は動いているのです。


恐らく、丸山議員の発言は、戦後の混乱期に乗じて旧ソ連軍が侵攻して占領したことをふまえて、仮にロシアが何らかの状況で混乱した時に日本も同じことをすればいいのかどうかを聞きたかったのでしょう。だとしても、いかなる理由であれ、力で物事を動かすのは世論が許しませんし、文明国のやることではないです。
武力で取り返せば、相手の国も黙っていません。血で血を洗う争いになり、大きな犠牲と代償を払うことになるでしょう。そもそも取り返すという言い方は、相手の国の施政権を認めてしまう事態にもなりかねません。


今後相手への不信感を取り去ることも重要ですが、何より元島民へのケア、そして『取り返す対象』にされてしまった現在の島民(ロシア人)に対する方針(つまりは、そこに住む現在の島民にとって、自分達の住んでいるところが日本の領土になっても、日本に住む国民として最大限の保証を与えること)も出さなければならないでしょう。さらに、北方四島の現状を今一度歴史で教えるようにしないと、また今回のような事態が生まれかねません対話による解決の重要性とそこに住む人達との相互理解の重要性を今こそ強く説くべきです。


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Posted by alexey_calvanov at 23:31│Comments(0) 真面目なモノ 

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