FC岐阜、機能は柏レイソルとの一戦を迎えました。
先週にお気持ち表明が出され、まだ1/3だけしか消化していない中でも危機感と悲壮感だけは出ているかなと思っているのですが、このお気持ちを本当にそう思っているのか、単なるガス抜きなのか見極めるという点でも、この日の試合とホームになるアルビレックス新潟戦は重要になってきます。
柏という相手を見れば、勝つのは難しいかもしれません。でも何かしらのことをできるのであれば、やってほしいとも思うわけです。そんな思いで柏市に。名古屋からJRバス・京成バスの共同運行のバスで西船橋駅までやって来て、そこからJR武蔵野線に乗り、新松戸駅で常磐線に乗り換え、柏駅までやって来ました。
柏駅から三協フロンテア柏スタジアムのある日立台までは柏駅の東口に行かないといけない。それを知らずに反対側から出てエライ目に遭ったのは以前お話しした通り。
東口には、柏のエンブレムなどがあふれかえっておりました。でも歓迎は無かったな(ニヤニヤ)。
柏のマスコットはレイくん。背番号は0になっており、そこから採ったんじゃないかとさえ錯覚しそうですが、レイソルのレイですよ(ニヤニヤ)。
柏駅東口にあるビックカメラには、日程表の入った大きな弾幕が。シャープのAQUOS(アクオス)の広告弾幕の下にあったよ。
困ったらビックカメラ柏店に行けばいいんです(ギャハ)!
三協フロンテア柏スタジアムまでは、柏駅東口から東武バス・名戸ヶ谷行きのバスに乗り、日立台停留所で下車となります。1つ前の緑ヶ丘停留所も最寄りではありますが、あくまでそこはホームの最寄り。ビジター(アウェイ)の人達は日立台停留所なのです。ただし、日立台の停留所はスタジアムから歩いてすぐのところなので、本数(日中は基本的に1時間に4本しかない)以外なら安心して観戦できます。
なお、歩いても行けます。駅から1600m、丁度1マイルか(ニヤニヤ)。公式サイトに経路が書いてあるので、そちらで確認をば。先程のアクセスも席に関する説明も先程のページから案内があります。
朝早くに着いたので、まだ待機場が開いてない。仕方ないので、日立台の停留所から200m東にあるローソン柏名戸ケ谷一丁目店に行って来ました。
外装は、柏のコラボ店舗ということで柏のロゴも。ポスターもベタ貼り(笑)。
入口にはレイくんが載っております。
ここで、スタジアムに持ち込める飲み物をしこたま買っていたら、待機場が開いた。そこでサポーターの皆様と歓談しながら待っておりました。正午にはアウェイツアーのバスも来て、いよいよ臨戦態勢整ったとも言えるでしょうかね。
さて、スタジアムに着いた。
スタジアムはピッチがきれいで、コンパクトになっております。距離が近いからボール飛んできた時が怖いのは、専用スタジアム共通の困りごと(ニヤニヤ)。
ビジター席は全て立ち席の部分が自由席、座席がある正面側が指定席になっております。ちなみに、合計400枚売れたらしい。この一角しかないので、関東圏のチームが即日完売なのも納得。写真の撮ったホーム席の部分は、元々ビジター席だったのですが、拡張工事で2階部分が建て増され、ホーム側に転換されました。
有名な「柏から世界へ」弾幕もありました。あとは案内関係に英語以外の言語(韓国語・中国語)があるアジア仕様なのも柏らしい。
試合前、柏サポーターがお気持ち弾幕を出しておりました。どうもフロントと揉めているらしい。
いわく、「開かれたクラブを実現する為にも、フロント上層部の皆様出席のもと、是非意見交換会の開催をお願いしたいのですが、開催できない理由は何なのでしょうか?」
・・・そりゃ、アンタ達の素行が悪いからだよ!
というのも、このスタジアムは普段なら問題なく持ち込める物がアウトになるケースがあり、コアサポの人達が持って行く脚立はNG、立ち席で座りたいためのパイプいすもNG、クーラーボックスもダメらしいし、横断幕を運ぶためのキャリーバッグも持ち込み不可(全て持ってきてしまった場合、預かり所で預けるパターン)なのだそうな。それもこれも、柏熱(はくねつ)地帯のアンタ達の素行でそうなったんやろうが・・・と恨み節。そうじゃ無かったら申し訳ないけど、そう思われても仕方ない。
場内に流れる♪日立の樹とそのCM映像。日立製作所(日立)は柏と大きな関係を表すものでもあります。
柏レイソルは、その昔日立製作所サッカー部として設立され、アマチュアリーグでも上位を飾るほどの強豪の一つでした。しかしながら、後のオリジナル10の選考に漏れ、JFL(ジャパンフットボールリーグ。この頃は現在のJFLとは別物)でも参入基準の順位に入れないまま過ぎていき、Jリーグ参入を決めたのは1994年(1995年シーズンから参加)のこと。1996年に現行のクラブ名になりましたが、今でも柏は日立グループの一員としてCMの最後に名前が登場するのです。
Jリーグ(1999年以降はJ1)参入後も苦労はしながらも徐々に実力を付け、1999年のナビスコカップ(現ルヴァンカップ)で優勝もしたのですが、2004年には16位で入れ替え戦で何とか残留を獲得したものの、2005年に同じ順位で入れ替え戦にも負け、J2に降格します。
しかし、柏は1年でJ1に復帰。2008年にもJ2降格を味わったものの、2009年にはJ2優勝。翌2010年でもJ1優勝という記録を打ち立て、以降は天皇杯優勝、アジアチャンピオンズリーグにも進出するなど黄金期を迎えました。
ところが、2018年に17位となり、まさかの降格とまで言われるほどの不振に陥り、3度目のJ2となりました。
今年は3度目の1発昇格になるのか注目されていたものの、ネルシーニョ監督の采配が上手くいかないからなのか、ルヴァンカップもやらなければならない過密日程が響いたのか、試合前までの順位は7位と苦労しているようです。
さて、貧弱とも壊滅的とも言われていたスタメシですが、なんのなんの。美味そうなものが揃っていましたよ。
そこで、今回は「カルビ牛串」をチョイス。写真を撮っていたら、写真用と言って豪勢に焼いてくれました(笑)。たぶん私のところ(右端)以外は火が付いていないところなんでしょうけど、ものすごく心遣いを感じました。ありがとうございます。
こちら、手切りのカルビ肉を焼いたものなので、1個1個が大きいですよ。
こちら、肉は噛み応えのあるもので、噛むとじゅわーっと肉汁が出てきて、本当にジューシー。これなら、次に紹介するものと一緒に入れればよかったかも。
それが、ボンヘイの「カシミール」。カレーでございます。
ボンベイは柏市では有名な店で、他に「チキンカレー」と「インドカレー」があります。しかし、「チキンカレー」も「インドカレー」も「カシミール」も同じカレー。じゃあ何でこの名前なのかというと、辛さの段階なのです。「チキンカレー」は普通、「インドカレー」は辛口、「カシミール」は極辛になっています。つまり極辛(ニヤニヤ)。
・・・言わせてもらいますけど、この「カシミール」がボンベイの名物で、店に来る人のほとんどの方が、これを頼むんだって。そう書いてあったんだよ、調べたら(苦笑)。
ちなみに、今回のカレーは飛騨高山のコシヒカリに岐阜の水を使った特別仕様なのだそうな。わざわざここまでして頂いて頂かないのは申し訳ないと思い、クラブからのお知らせを見て、即決できたのは内緒だ。
・・・いやぁ、伊達に極辛と名乗る理由がわかったわ。一発目から辛いもん(泣)。スパイシーを通り越して、ガツンとぶっ叩きに来ますわ(苦笑)。でも、その辛さと反比例して、チキン・卵・ピクルスの類が、まぁ味わい深い。それらの甘みと酸味がいいコントラストになって、後を引くんです。クセになる味ですよ、これ。食べられないんじゃないかと思っていたら、最後まで完走しましたよ。途中ドリンク買っちゃったけど(爆)。
ちなみに、店ではじゃがいもと肉のみの構成らしいよ。
試合は、後半40(85)分までは非常によかったんです。
前半は、柏と岐阜はほぼ互角。それでも徐々に柏に押される格好にはなっていました。
しかし柏も決めきれない。最終防衛ラインで岐阜の守備陣が粘り、シュートを放たれても枠の外になるのが多かったのが救い。何より、お気持ち表明後、前面に気持ちが出ていて、あのリリースは間違いなく本物だったと思いました。
ともすれば勝てる。いや最低でも引き分けには持って来れるな・・・そう希望の持てるゲーム展開だったのです。
後半になって、岐阜は点を獲るチャンスを掴んだものの、ここから疲れが出てきて前に出られない。すかさず交代枠を利用して前田遼一・風間宏矢両選手を投入したものの、あと一歩が出ない。
敵もさるもので、ここからギアを上げてきた。徐々に敵のペースになっていき、岐阜は劣勢に陥らんとしていました。それでもピッチに立つ全員が一丸となって劣勢を跳ね返し、チャンスを窺っていたのです。
しかし、一気に暗転したのが後半41(86)分、タビナス・ジェファーソン選手が投入された時でした。
恐らく大木武監督の温情だったのでしょう。もしかしたら粟飯原尚平選手との交代だったため、右ウィングに入って、足を生かして放り込む作戦を練っていたかもしれません。それが裏目に出たんですわ。
柏のオルンガ選手にまるで追い付けない。早々と抜かれて失点。その後もキョドってしまったタビナス選手はパスも取れない・クロスは最悪といいところがまるでない。愛媛FC戦の反省と教訓が全く生きていない、もう実戦不向きが露呈してしまいました。
勝てるかも、引き分けでも・・・と思われた試合は、たった1人の裏切りによって霧散してしまったのです。たった1人だけ(本人の意識・無意識かわからないものの)ベクトルが違う方向を向いていたがために、勝ち点を失ったのです。「86分までは0-0の試合ができた」(藤谷匠選手)という声からもわかるように、イケるとサポーター以上に思っていたでしょう。それが全てフイになった。この意味がわかるか、タビナス?
はっきり言いましょう。タビナス選手はダメです。今年結構期待していた選手でしたが、この試合の結果を見て、二度あることは三度あるとも思いましたよ。もう彼をリザーバーにしてもダメです。枠がもったいない。大木さんも変な温情を与えず、スパッと切った方がいいくらい酷かった。
今回の試合なら、咸泳俊(ハム・ヨンジュン)、三島頌平、竹田忠嗣3選手のいずれかでよかったと思う。風間選手を右ウィングに上げる選択肢にしていれば、咸・三島両選手のどちらかになっていたかなとも。個人的な心情なら、栃木SC戦に出る予定だった咸選手で行ってもよかったかもしれない。
気持ちは全面に出ていて、あと一歩で負けた岐阜。次回の新潟戦が非常に戦いづらくなりました。ここで勝ち点を得ていれば、少し楽に戦えたんでしょうけど、ここで負けたので、勝たないといけなくなった。ここで負けようものなら、お気持ち表明がウソという認識で固まってしまう可能性がある。コアサポは反対しても一部のサポーターは社長出せなどの居残りを行う可能性が出てきたと感じています。まだ歯車が噛み合っていないだけと労ってくれる方もいますが、私はこれで群馬コース(ザスパクサツ群馬が2017年にたどった道)が決まったかなと思えてなりません。あの時はフロントのごたごたが招いた結果ですけど、チーム成績で見れば似たり寄ったりだと思いますわ。
とにかく新潟戦では無様な姿だけは見せてほしくない。アウェイではあったものの、去年無慈悲なスコアでやられてしまっている。そう思うと、去年のアウェイの再来だけは絶対に避けなけらばならないでしょう。