改めて順位を見てみましょう。
19位 町 田(37) -20
20位 鹿児島(37) -29
--- 降 格 圏 ---
21位 栃 木(33) -22
22位 岐 阜(30) -37
記載はしていませんが、アビスパ福岡は東京ヴェルディに勝ちを収めたため、残留はほぼ決定。いよいよ4チームによる過酷な争いがほぼ確定した中で、鹿児島ユナイテッドFCはきちんと勝ち点を積み上げた。一方でFC町田ゼルビアは愛媛FC相手に勝ち点を積み上げられず、鹿児島の影におびえながら残りの試合を戦うことになります。
それでは、最初に勝ち点だけで見てみましょう(以下、勝ち-引き分け-負け、右端は合計勝ち点。町・鹿は、町田と鹿児島)。
町・鹿 栃 木 岐 阜
3-0-0 46 3-0-0 42 3-0-0 39
2-1-0 44 2-1-0 40 2-1-0 37
2-0-1 43 2-0-1 39 2-0-1 36
1-2-0 42 1-2-0 38 1-2-0 35
1-1-1 41 1-1-1 37 1-1-1 34
1-0-2 40 1-0-2 36 1-0-2 33
0-3-0 40 0-3-0 36 0-3-0 33
0-2-1 39 0-2-1 35 0-2-1 32
0-1-2 38 0-1-2 34 0-1-2 31
0-0-3 37 0-0-3 33 0-0-3 30
栃木は残留への可能性を大きく残しました。注目は1勝1分1敗で終わった場合。得失点差で残留か降格が決まってくるというしびれた展開になるのです。現状は、町田-20・鹿児島-29・栃木-22となっており、この得失点差のままなら、栃木が20位に躍り出て残留を決め、鹿児島がJ3降格になります。栃木は3点以上を挙げれば、19位にまで上がれる可能性も残しており、その際には町田も窮地に陥ります。ただ、3試合で10点失点するという状況は難しいので、町田は気さえ抜かなければ残留を手中に収めたとも言えます。
岐阜は残留に向けてかなり苦しい状況に追い詰められました。2勝1分で終わっても、徳島戦の7点が重くのしかかってきます。ゆえにあの試合でもらった失点は痛い。何せ3試合で8点以上取り返すというのは、できなくはないけれども、岐阜の得点力を考えれば絶望的です。もちろん3連勝というミッションも今年連勝できていない状況から考えても絶望的です。ポジティブな話題は無いのと言いたくもなりますが、ございません(大泣)!21位に上がるにしても栃木頼みになりそうです。
ということを踏まえて、11/9・11/10の結果を仮定すると・・・(左から勝ち・引き分け・負けの場合の勝ち点)。
町 田 40 38 37
鹿児島 40 38 37
栃 木 36 34 33
岐 阜 33 31 30
町田・鹿児島の勝利で岐阜は終戦。引き分けでも厳しいものになるでしょう。栃木は勝てば残留に望みを繋ぎます。引き分けでも相手の状況次第ではまだチャンスを残しています。とにかく町田と鹿児島は勝って逃げ切る・・・その一心で挑むしかないでしょう。
最後に気になる相手は・・・(青がホーム、赤がアウェイ。東京は東京ヴェルディ)。
町 田 : 山 口 柏 山 形
鹿児島 : 柏 水 戸 福 岡
栃 木 : 大 宮 長 崎 千 葉
岐 阜 : 新 潟 甲 府 東 京
東京Vがプレーオフ絶望、新潟がプレーオフ出場に厳しい状況に追い込まれ、柏レイソルが優勝ないしはJ1復帰を決めているのか決められるのかで、相手への戦い方も変わってくるでしょう。柏戦を残している鹿児島・町田はその隙を突けるか。
栃木の相手になるV・ファーレン長崎の高田明社長が退任されるとのことなので、その花道を飾りたいのと天皇杯決勝に向けてコンディションを整えたいというのもあり、色々策を練ってくることでしょう。勢いに乗っている相手同士の激突なので、想いの強さがカギになるでしょう。
岐阜は、とにかく点を獲る姿勢を見せるしかない。最終戦までに何が何でも勝つしかない。
この話題は、(J2ライセンスを取得しなかったJ3の藤枝MYFCの順位次第では、1つになるけれども)降格枠2つが決まるまでお届けしようと思います。

