2020年06月07日

懐かしアニメ評論集 その2 新世紀エヴァンゲリオン

懐かしアニメ評論集、2回目は1995年にテレビ放送された「新世紀エヴァンゲリオン」です。
6月にテレビ版をベースにリアレンジメントされた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:||」が公開予定だったのですけど、新型コロナウイルスの影響で延期になってしまったんですよね・・・。その影響で、4月に終わったテレビシリーズを再び1から放送し直すというふうになりました。
ちなみに、放送当初はテレビ東京での放送だったのですが、新劇場版になってからは日本テレビ(日テレ)の放送になりました。著作関係も日テレに移っているようです。


あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。


時に2015年、芦ノ湖そばに広がる第3新東京市に正体不明の物体である使徒が襲来した。
通常兵器がまるで効かないその物体をせん滅するために、特務機関ネルフは汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンを投入する。それを動かすことができるのは、思春期を迎えた14歳の少年・少女だけだった。


主人公は父である指令に呼ばれてやって来た。彼がエヴァンゲリオンを動かすことを知らずに・・・。



というふう。


1回目から謎をたっぷりと含んで、お腹一杯になる展開だったねぇ(苦笑)。もう何回も見ている人が多いので、オープニングのサブリミナル的に表れる映像が何たるかがわかっているとは思いますけど、当時はこれらの映像を見ただけで、何が起こるんだとか何を意味しているのか論争になったものです。
見せ方に関しても、それなりに登場人物は多いけれども、あくまで主人公と彼をネルフに連れてくる保護者的な女性とのツーマンショウというふう。お互い掴みどころのない性格をしており、腹の探り合いで進行していくので、胃がキリキリしてきた(爆)。ただ、子供なのに大人びている主人公、大人なはずなのに子供っぽい保護者的な女性というコントラストが巧みに描かれていると思います。それはサブキャラの登場でさらに際立ってくるんですよね。

そして、ネルフの圧倒的な力が少々ながら伝わってきます国連軍の上から目線にも動ずるどころか、言いたいことを言わせておけばいいという、いなし方の上手さに見られます。
さらに新劇場版には見られなかったと思う、エヴァンゲリオンの自我この点でもエヴァンゲリオンが単なるロボットではないということを示唆しているわけです。30分という決して長くない時間で様々なことを詰め込んでいるんだなということが、今でもよくわかります。


今見ても、この作品の凄さや訴えたいことが垣間見え、作品を見進めることによって、色々な謎が謎を呼ぶ展開になっていくのですが、結局テレビシリーズでも旧劇場版でも結論を上手く導き出せなかったわけですね。新劇場版を知る上でも、時間があればテレビシリーズや旧劇場版を見ておくのもいいかもしれません。Netflixなら全部見られますからね(ニヤニヤ)。


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Posted by alexey_calvanov at 18:32│Comments(0) アニメ・コミック 

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