2020年06月17日

こうも呼び方があると・・・

どれが正しいというよりも、どれも正しいからわからなくなってしまうと思うの。


新型コロナウイルスの影響で、家で仕事をしている人が多くなったように思います。本来なら、今年開催されるはずだった東京オリンピックで電車や道路などが混み合う事態を避けるためにオフィス街に出ないで、家に留まって仕事をするというふうだったんですが、こうなってしまったわけですね。しかも関東圏だけの雰囲気だったのが、全国的な展開になってしまいました。あまりに急すぎて、体制が整わないのにやっているという人もいらっしゃるようで。私の職場でも、相手がそんな状態なので、コミュニケーションが上手くいかないなんてこともザラでしたよ・・・(泣)。


さて、この家で仕事をすることを何と言うのか。実は、色々な言葉で言われていて定まっていないように思うのです。
私の知ってる限り、3種類。一つは、テレワーク。もう一つは、リモートワーク。そして、在宅勤務とも言われています。
元々はテレワークという言葉があって、それと同じ時期に和訳である在宅勤務が出てきた。そして最近になって『リモート〇〇』の流れに乗って、リモートワークが現れた(発掘されたとも)・・・というふうでしょう。

テレワークの言葉の歴史は意外に古く、オイルショックの頃(1970年代後半)までさかのぼることができるのだそうです。当時環境問題とオイルショックが深刻な社会問題になっていたため、自宅で仕事をすることが求められたのだそう。そこで生まれたのがテレワークだったのです。
英語のスペルで書くと『telework』となり、『tele』が『離れたところ』で『work』が『働く・労働』という意味になります。
日本では1984年にNECが採り入れたのが最初とされています。丁度その少し前にマイコンブームが起こっているのですけど、そのマイコンブームの流れに乗って出された、すがやみつるさんの「こんにちは、マイコン」(「ゲームセンターあらし」のキャラがBASICを紹介する教育本)の中で、コンピューターによってもたらされる未来の日本が描かれており、その時にあらしの父親が家で働いている姿を描いた際、『在宅勤務』という言葉が出てきます。もっとも、コンピューターが発達しすぎたために炊事・洗濯などがコンピューター任せになったため、あらしのお母さんが、今でいうところの引きこもりになってしまい、ブクブクになってしまったというオチも付いてますが(苦笑)。

そして、リモートワークなどで出てくる『リモート』は英語のスペルでは『remote』と書き、『遠い・遠方の』という意味があります。つまり『remotework』と書くと『遠方での労働』となります。


以上のことを踏まえると、実はテレワークもリモートワークも同じ意味なんですね。ただ、解釈的には、同じ遠方でも、テレワークは単独、リモートワークは集団(チーム)での労働としているところもあります。ただ、特にリモートワークは最近(リモートワークはコロナ禍の前から単語としては存在していたらしい)登場している単語なので、定義は曖昧だとも解釈されているのです。


恐らく、今後数十年の間に言葉が洗練されて、テレワークもリモートワークも解釈の違った単語になるかもしれません。ただ、『日本語でおK』というふうなら、どっちも『在宅勤務』でいいんじゃないのかなぁ堅苦しいかもしれないけど、わかりやすい、しっかりした単語だと思うの。


蛇足ですが、『ソーシャルディスタンス(ソーシャルディスタンシング)』も『社会的距離』でいいんじゃないのかなぁ堅苦しいのかもしれないけど、下手に使って間違えるよりかはいいのかも・・・と私自身に言っておく(爆)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:01│Comments(0) etc 

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