
その久しぶりに買ったのが、スマという魚。
インド洋や太平洋などで獲れる魚で、日本では相模湾~屋久島の太平洋沿岸、兵庫県~九州南岸の日本海沿岸、東シナ海などで獲れるとのこと。またの名をスマガツオ・ヤイト(カツオ)・オボソなど。この中でヤイトというのは、お灸を意味し、胸びれ下に複数ある黒い斑点部分のことを指して呼ばれています。
今回はスーパーではなく、ジャパネットたかたで買ったもの。いくらの時と同様、「生産者応援プロジェクト」の一環で販売されたものを買ってきたのです。この魚は愛媛県で養殖されたもので、「媛スマ」と呼ばれる「伊予の媛貴海(ひめたかみ)」の高級魚ブランドの一つとして販売されていました。
「媛スマ」は全身トロという変わり種で、ほとんどが高級料理店に流れてしまうのですが、今年は新型コロナウイルスの影響でほとんど出荷できなくなる状況に陥りました。せっかくなので、買ったわけですよ。たまたまテレビで見ていたからというのもあるんだけども。
今回は冷凍で届き、袋のまま水に漬けて溶かしてから切ったのですけど、身がぐずぐずになっておらず、結構しっかりしていました。全身トロだからもっと柔いと思ってたんだけどね。
しかし、食べたらしっかりとトロの味。身は確かにしっかりしているんだけど、食べたそばからとろけるような味わいが口の中でほろほろと感じられました。脂っこいかなとも思ったけど、そこまで脂ギッシュじゃなかった。血合いの部分も臭みをあまり感じなかったから、いい鮮度の状況で送られたことがわかります。
さすが、マグロの代替魚と言われただけのことがあると思わされました。まだあるんじゃないかと思うので、一度お試し下さいませ。

