2020年08月17日

懐かしアニメ評論集 その3 衛宮さんちの今日のごはん

懐かしアニメ評論集、3回目は2017年に公開された「衛宮さんちの今日のごはん」です。


・・・まずお詫びをしないといけないのは、今テレビで再放送している作品・おおよそ2000年までの作品という触れ込みで始めたこの企画ですけど、今回思いっきり破ってます(爆)。何でそこまでして・・・と思われた人もいらっしゃることでしょう。なぜ今回紹介するのかのメイン部分は後で紹介するとして、この作品はWeb上(一番最初はAbemaTV)で展開されたアニメ作品で、最近(2020年6月)BS11にて傑作選として放送されただけなんですね。ゆえに、この作品をしっかりと見た人が少ないと思い、紹介するわけです。
しかも、この作品は後々dアニメストアやTELASA(旧ビデオパス)などでも配信されたのですが、見放題サービスに入っても有料展開(つまり、有料の中の有料サービス)という阿漕(アコギ)なものになっておりまして・・・。以上なことから、事実上のOVAとも言えるものになっています。一応私は全巻買った(はず(ギャハ))。
なお、1回分無料で見られるのですけど、第1話が無料なケースがほとんどの中で、異例の第2話が無料になっています。第1話が特殊な事情(原作を起こす過程で作られたものらしい)で製作されていることが理由なんですけど、第1話を見た方がしっくりくると思うんですけどねぇ・・・。


さて、何でこの作品を『慣例』を破ってまで紹介したいのか。
現在「Project Fate/stay night」の最終企画になる「Fate/stay night [Heaven's Feel]」の最終作(第3章)が公開されています。本来なら3月公開だったものが、新型コロナウイルスの影響で4月になったと思ったら、感染拡大の影響をモロに受けて8/15に公開になったわけです。
とあるキャラを推している人には非常に辛い展開になるのではないかと思うのですけど、元々この作品は血みどろの戦いをメインに据えてしまっているがために、殺伐としていて精神的にも参りそうな展開が幾重にもウェハースのように積み重なってくるんです。
私自身は、それが段々濃厚になり過ぎて辟易している部分もあり、「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」が放送された時、これはほのぼのギャグアニメになるだろうなと思ってたら、いつものFateに逆戻りして泣いたものです(苦笑)。まぁ、最新作になる劇場版(「Fate/kaleid liner Prisma☆Illya プリズマ☆ファンタズム」)はほのぼのギャグアニメだそうですけど、評価がかなり悪いらしい。やっぱりユーザーは血みどろのFateがお好きなのですね・・・(泣)。

ともあれ、過去のシリーズと今回の劇場版で精神がやられてしまった人向けの作品なんじゃないのかと思えてきた(苦笑)のが、今回紹介する「衛宮さんちの今日のごはん」なんですわ。
平たく言ってしまえば、Fateシリーズのキャラを介した食にまつわるエピソード集なんですけど、総じてほのぼのとしており、Fateシリーズ特有の殺伐とした雰囲気は全13話中一度もありません(ホント(爆))!
そして、料理がメインになっていることから、各キャラの色付けもそれに合わせた設定になっています。特にわかるのが主人公が料理が得意という万能キャラ、ヒロインの一人が中華が得意、今回の劇場版で悲劇的なヒロインの位置付けなあの方(爆)が洋食が得意というところ。また主人公の学校の先生に付いているサーヴァントなあの方は、新妻として彼に料理を作りたいと主人公に作り方を懇願したり、やりを振り回すことで有名なあのサーヴァントは魚屋・花屋・カフェとバイトを掛け持ちするフリーターとして生きている(笑)し、主人公の親戚で先生なあの女性とは飲み仲間(爆)。
・・・とまぁ、ホントに誰も殺伐としていない(ニヤニヤ)。主人公のサーヴァントが時折とあるキャラとの接触で構えるシーンはあるものの、そこから戦闘になることは一切無しなので安心(苦笑)。ちなみに、先述の主人公の親戚で先生なあの女性と主人公のサーヴァントは、食べるだけの人です(ギャハ)。後者の人は、まとめサイトでFC東京のサポーター代表になってる理由がわかったわい。


毎回料理を通じて見せる各キャラの奮闘や健気さにほっこりとさせてくれて、かつ心の底から癒される作品ではありますが、じゃあ何で彼らはこの街にいるんだ・聖杯戦争はどうなったんだといぶかしく思ってしまうのは、私も殺伐としたFateシリーズを求めてしまっているからなのだろうか・・・(汗)。


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Posted by alexey_calvanov at 23:09│Comments(0) アニメ・コミック 

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